カニの旨味凝縮!「プーパッポンカリー」のレシピ【本格エスニックレシピ #2】

暑い日も食欲そそる。甘味と辛味のバランスが絶妙なプーパッポンカリー

調理時間:15分

第2回目の今回はふわふわの卵とカニを使うマイルドなカレーの辛味が食欲をそそる「プーパッポンカリー」のレシピをご紹介します。

「プーパッポンカリーは炒め物の一種。現地ではご飯にかけるのではなく別々で食べるのが一般的なんです。カレーのように煮込む必要がないので、意外と家庭も手軽に作ることができるんですよ」と話す長澤さん。

日本では多数のレトルト食品が販売されるほど人気のあるプーパッポンカリー。作り方をマスターして、本場気分を味わいましょう!

「外食文化が発展しているタイ。プーパッポンカリーも、家庭料理ではなく専門店の味として親しまれている料理のひとつです。現地では大きなカニがそのまま入っているので、ご馳走として食べることがほとんど。今回は本場風にカニを使用しましたが、手軽に作りたい場合はエビやカニカマを使うのもおすすめです」

材料(作りやすい分量)

・カニ缶(身)……100g
・玉ねぎ(乱切り)……50g
・カレー粉……5g
・にんにく(包丁を横にして潰し、粗みじん切り)……5g
・小ねぎ(3cm幅に切る)……3本
・ナムプリックパオの油……30g

a. シーユーカオ(醤油で代用可)……10g
a. シーズニングソース……5g
a. オイスターソース……10g
a. グラニュー糖……8g
a. きび砂糖……5g
a. 水……50g
a. カニ缶の汁……50g

b. 片栗粉……5g
b. 水……10g
※よく混ぜ合わせておく

c. 牛乳……50g
c. 卵……3個(軽く溶いておく)
c. ナムプリックパオの油……50g

本場感がアップするエスニック食材

ナムプリックパオの油

「ナムプリックパオ(チリインオイル)は、タイ料理の味付けによく使われる調味料のひとつ。にんにく・赤唐辛子・ホムデン・干しえびを素揚げしてからペーストにし、揚げた油に戻したものです。

この上澄みの油のみを集めたものがナムプリックパオの油。ペースト状のナムプリックパオの中にも油は少し浮いていますが、油を多く使う料理を作る際は、別売りされている油を購入するのがおすすめ!

ラー油で代用することも可能ですが、ナムプリックパオの甘味と旨味とコクとは少し変わってしまいます。本格的に仕上げたい場合は、ぜひネットなどで購入してみてください」

下準備

・(c)のナムプリックパオの油と牛乳、卵をボウルに入れ、混ぜ合わせておく

「タイ料理といえばココナッツミルクをイメージされる方が多いと思いますが、中華系の料理はココナッツミルクよりもエバミルク、牛乳を使うことが多いんです。プーパッポンカリーも中華系タイ料理のひとつなので、牛乳を使用して作ります」

作り方

1. 食材とカレー粉をナムプリックパオの油で炒める

中華鍋にナムプリックパオの油を入れ、にんにくに火を通し香りを立たせます。にんにくの香りがしてきたら、玉ねぎとカレー粉を入れ、弱めの中火で炒めます。

「ナムプリックパオの油でカレー粉をしっかり炒めてコクを出します。カレー粉からしゅわしゅわと泡立ってくるまで炒めましょう」

2. 材料を合わせて煮込む

カレー粉から泡が出たら、カニ身と(a)を加えて中火で1分ほど煮込みます。

「カニ缶を使用する場合は、水とカニ缶の汁を半量ずつ入れるのがおすすめ。カニの風味が増して旨味がアップします。カニ缶の汁だけで作ると塩辛くなるので注意してくださいね。缶を使わない場合は水の分量を増やしてください。

(a)で使用している“シーズニングソース”もタイ料理でよく使用される調味料のひとつ。カルディなど輸入食品を扱っている専門店で購入することができます!」

カニがほぐれたら強火にし、(b)を入れてとろみをつけます。

「卵より先に片栗粉を入れてとろみをつけておくのがこの料理のポイント!とろみがついたところに卵を入れて混ぜると、プッパーポンカリー特有のふんわりとした食感を再現することができます」

3. 卵を加えて大きく混ぜ合わせる

とろみがついたら(c)と小ねぎを加えて大きくかき混ぜます。卵がふんわりしてきたら、お皿に盛って完成です!

「混ぜすぎ、加熱のしすぎは卵のふわふわ感がなくなってしまうので気を付けましょう。かき混ぜる際は、大きくかき混ぜ、卵がふんわりとしたら火からおろしてくださいね」

ふわふわ食感と甘味&辛味のバランスでごはんが進む!