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 京王線つつじヶ丘駅から徒歩10分。50年以上の歴史を持つレトロな巨大団地の広場に、常に多くのお客さんで賑わうカフェがあります。

 カフェの名は『手紙舎 つつじヶ丘本店』。実はプリン好きの間では有名なカフェで、名物のプリンアラモードを目当てに遠方からもたくさんのお客さんがやってきて、週末には行列ができるほど人気です。ということで、日本中のプリン好きを唸らせた「絶品プリンアラモード」をご紹介しましょう!

季節のフルーツ&スイーツがてんこ盛り! 大人のための「プリンアラモード」とは?

季節ごとに内容が変わる「プリンアラモード」968円(税込)

 運ばれてきた瞬間、あちこちのテーブルから歓声が上がる豪華な「プリンアラモード」。メインのプリンが隠れてしまうほど、季節のフルーツを使ったスイーツがお皿いっぱいに盛られています。

 筆者が訪れた時はグリーンキウイ、ゴールドキウイ、りんご、オレンジ、生のさくらんぼ、ライムとポピーシードのメレンゲ菓子、クリームチーズとパイナップルの自家製アイス、生クリーム、プリン……なんと9種類もの素材が乗っていました。

手際良くプリンアラモードを作る店長の濱野さん(右)とスタッフ

「いろいろ乗せているうちにだんだん大きくなってしました(笑)」と話すのは、店長の濱野さん。プリンアラモードの内容を決めるまで、時には1ヶ月かかることもあるそうですが、「毎回、旬のフルーツや季節の味わいをどのように楽しんでいただこうか」と考えるのがとっても楽しいそうです。

ふわふわフォームがたっぷりのミルクコーヒー(660円税込)との組み合わせが人気

 お皿から溢れんばかりに盛られているのに、とても上品かつ美しい。みずみずしい季節のフルーツは目が覚めるような鮮やかな色。綺麗に飾るためにフルーツひとつひとつのカットの仕方まで試行錯誤しているそうです。

 フルーツはどれももぎたてのようにフレッシュで、驚くほど味が濃いんです。ひと口食べると、甘酸っぱい果汁がジュワーッと広がります。クリームチーズとパイナップルの自家製アイスは、あまりの美味しさに悶絶するレベル。濃厚なクリームチーズにさっぱりしたパイナップルがものすごく合う! パイナップルの果肉もゴロゴロ入っていて、味も食感も楽しめます。

「自家製ほろ苦プリン」は隠れていても主役級の美味しさ!

『手紙舎』のプリンは、昔ながらの喫茶店に出てくるような固めのプリン。黄身の色と味の濃い青森県産の「赤たまご」を使用し、その他の材料や配合にもこだわっています。生クリームやバニラビーンズを使わず、できるだけシンプルに作っているので、素材本来の味を楽しめる素朴で優しい味わい。なんだか子供の頃にお母さんが作ってくれたプリンを思い出し、懐かしい気持ちになります。

 器の底に溜まるほど贅沢にかけられたほろ苦のカラメルは、プリンアラモードのいいアクセント。他のフルーツやスイーツの甘さを引き立ててくれます。

「古書とカフェ・古書とご飯」がコンセプトの『手紙舎』の店内にはたくさんの本が並べてあり、自由に読むことができます。目の前には大きなヒマラヤ杉、すぐ横には子供たちが集まる広場と大きな川があって、ゆっくり黄昏れるには最高のロケーションですよ。

 コーヒーは、手紙舎自家焙煎のブレンドが数種、用意されています。コーヒー好きの店長に尋ねれば、季節ごとのプリンアラモードに合うコーヒーを選んでもらえるそうなので、より美味しく食べたい方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

(撮影・文◎佐々木 舞)

●DATA

手紙舎 つつじヶ丘本店

住:東京都調布市西つつじヶ丘4-23-35 神代団地商店街101
TEL:042-444-5331(予約・取り置き不可)
営:平日、土日祝11:00~16:00(LO 15:30)
休:月・火曜 ※祝日の場合は営業し、振替休業あり


https://tegamisha.com/honten/

●著者プロフィール

佐々木 舞
「美味しい」を求め、毎月お給料の半分以上が食費に消える元グルメリポーターのwebライター。美味しいモノがあると聞けば躊躇なく国境も越える食マニアで、これまで食べ歩きした国は60カ国以上。日本のご飯が世界で一番好き。そんな私が見つけた絶品グルメをご紹介します。