煮込むだけで完成!有澤まりこさんの「ココナッツチキンカレー」【週刊 スパイス家庭料理 #2】

今回のレシピはお鍋に入れて煮込むだけ!

東京・東新宿のスパイスカレー専門店「サンラサー」。インドやスリランカのお母さんが家族のために作る料理のような、やさしい味わいのスパイスカレーで人気のお店です。

そのオーナーシェフであり、スパイス料理研究家でもある有澤まりこさんに、短時間でおいしく作れるスパイス家庭料理(全5品)を4週に分けて教えてもらうのが本企画。すべてまとめてひと皿に盛り付けると、上画像のようなスパイスたっぷりのワンプレートが完成します。

材料すべてお鍋の中へ!ココナッツチキンカレーのレシピ

調理時間:30分

「チキンカレーって、鶏肉を炒めたり、スパイスをタマネギと炒めたり、結構手間がかかりますね。でもご安心を。今回私が紹介するスリランカ料理をベースとしたココナッツチキンカレーのレシピなら、すべての材料を鍋に入れ、30分ほど煮込むだけで、誰でもおいしく作れますよ」

材料(4人分)

・鶏もも肉(ひと口大に切る)……1枚
・タマネギ(スライス)……1個
・シシトウ(スライス)……5本
・トマト(細かく切る)……2個
・厚削節……ひとつかみ
・塩……小さじ1杯
・水……100cc
・ココナッツミルク……800cc

〈スパイス〉
・ターメリック……小さじ1/2杯
・レッドペッパー……小さじ1/3杯
・カレー粉……小さじ1杯
※スリランカのカレー粉「トゥナパハ」がおすすめ

材料のなかに、厚削節が入っていることに気がつきましたか?一般的なカレーではまず使わないカツオ節を、なぜカレーに使うのでしょう。

「海に囲まれたスリランカでは、カツオを乾燥させたモルティブフィッシュと呼ばれるカツオ節が作られてきました。このモルディブフィッシュを、スリランカ人はカレーなどいろいろな料理に多用しています。日本のカツオ節はカビを付けますが、カビ付けせずに乾燥させたものがモルティブフィッシュです。日本では入手がむずかしいので厚削節で代用しました」

作り方

1. 材料をすべて鍋に入れる

鶏もも肉や野菜は切ったそばから鍋に入れ、スパイスも厚削節もすべて投入します。

「ココナッツミルクも鍋に入れてください。材料を入れる順番に決まりはありません」

2. 材料を煮込む

鍋の中身を混ぜ合わせたら煮込みます。

「沸騰するまでは強火。沸騰したら中火にしてください」

3. 盛り付ける

鶏肉に火が入る15~20分煮込み、器に盛り付けたら完成です。

「前回炊き方をお伝えした長粒米と一緒に食べるとおいしいです」

「こんなに簡単なの?」というぐらい手間いらずなスパイスカレー

自分でも何度かチキンカレーを作ったことがありますが、材料を炒めるのが面倒です。でも、有澤さんが教えてくれたココナッツチキンカレーは油を使わず、すべての材料を混ぜて煮込むだけ。レシピを何度も確認せずに作れるぐらい簡単です。

スパイスがきいているはずなのにマイルドで、とても食べやすいひと品でした。手間いらずの、このおいしい料理をさっそく作ってみませんか。

次回は、みじん切りしたキャベツをスパイスで炒める料理を教えてもらいます。

文・取材/中島茂信
撮影/海保竜平

取材協力

店舗名:サンラサー
公式SNS:https://www.instagram.com/mariko_sanrasacurry/
最寄駅:東京メトロ 副都心線 新宿三丁目駅 徒歩3分都営地下鉄 大江戸線 東新宿駅 徒歩6分
郵便番号:160-0021
住所:東京都新宿区新宿6-27-17 カノープス新宿3F
市区町村:新宿区
町域:新宿6-27-17 カノープス新宿3F
営業時間:火曜水曜(変更あり、公式HPを確認のこと)完全予約制/予約は前日の15時から受付。予約希望枠(11:00、11:40、12:20、13:00、13:40)と名前、人数、連絡先を明記の上、インスタのDMで申し込む。サンラサーからの返信で予約完了