コンビニなのにコンビニの真逆を行く! スリーエフが展開する『gooz EXPRESS』の出来立ておにぎりが旨いワケ
『gooz EXPRESS』のおにぎりバラエティーアイテム。サンドおにぎり各種 | 食楽web
圏央道の内回り・狭山パーキングエリアで、特に昼どきにはお客さんでごった返すコンビニがあります。コンビニチェーン・スリーエフが展開する『gooz EXPRESS』というお店です。
『gooz EXPRESS』狭山パーキングエリア店。この他、平塚パーキングエリア店、横浜のいちょう並木通り店、JR横浜タワー店の4店舗を展開
チェーンとしてはわずか4店舗ですが、特にパーキングエリアでの人気が高く、利用者の目当ては出来立てのおにぎり、弁当、ベーカリー、コーヒーといった類いのようです。
普通の三角おにぎりもありますが、独自のおにぎりも複数あり
中でも食通やドライバーに人気なのがおにぎりの類。通常の三角おにぎりのほか、サンドおにぎり、爆弾おにぎり、爆弾キングといった独自の商品を展開しており、その中の味だけでなく、「食べる際の楽しさ」も提案しています。
gooz EXPRESS独自の爆弾おにぎりは、ボリューム感満載だけでなく、驚きの味を提案しています
『gooz EXPRESS』ではこういった商品をその場で作り、出来立てを店頭に並べるというコンビニとしてはかなり手間をかけた展開をしており、このことも多くの顧客獲得にも繋がっているようです。今回は、そんな『gooz EXPRESS』のマーチャンダイザー・嘉手苅一郎さんに話を聞き、人気のおにぎり群も試食・レビューしたいと思います!
追求したのは“出来たて感”と“楽しさ”! 遊び心満載のおにぎり
『gooz EXPRESS』マーチャンダイザー・嘉手苅一郎さん。そのお話からはgooz EXPRESSのアツい思いが伝わってきました
まったく新しい業態のようにも思えるgooz EXPRESSですが、実はその歴史は意外と古く、15年前の2006年にスタートしたものだったようです。
左から爆弾おにぎりの「塩鯖の柚子香るネギ味噌(000円・税別)」「九州とんこつラーメン風(000円・税別)」「高菜(000円・税別)」
その出来立て感を売りにする『gooz EXPRESS』の売れ筋商品の一つ・爆弾おにぎりには、個性的なメニューが多いのも特徴です。
「特にサンドおにぎりや爆弾おにぎりは特徴的なものが多いです。美味しさを追求するのはもちろん、それに加えて『楽しさ』も含めて展開しています」(嘉手苅さん)
いざ実食! 個性的なおにぎりに口福の嵐
「塩鯖の柚子香るネギ味噌(300円・税込)」を開けた図
爆弾おにぎりの3種を食べてみることに。
「塩鯖の柚子香るネギ味噌(000円・税別)」は、塩鯖の旨みにネギ味噌が絡み合いながら、柚子の芳醇な酸味がアクセントになったおにぎり。年配の方でも美味しくいただけそうな味です。
「九州とんこつラーメン風(300円・税込)」を開けた図
そして、「九州とんこつラーメン風(000円・税別)」は、中にチャーシュー、激辛高菜、紅しょうが、とんこつスープと九州のとんこつラーメンで使っている材料が入っています。その味は、とんこつラーメンそのもの。味の表現の完成度が高くにただただ驚くばかりです。
「高菜(300円・税込)」を開けた図。
さらに「高菜(000円・税別)」も実食。高菜だけでなく、昆布、シャケといったおにぎりの定番素材も取り入れた一品。高菜のみだと思って食べたら、中から昆布とシャケが登場しテンション急上昇。食べ進める度に満足度が上がっていくおにぎりです。
最重量級の爆弾おにぎりにもチャレンジ!
「爆弾キング のり弁野郎総重量(500g 650円・税込)」
そして最後に「爆弾キング のり弁野郎」をいただきます。見た目も量もすごいですが、特にトラックドライバーの皆さんに大人気とのこと。
にぎる前の図。白身フライ、唐揚げ、厚焼き玉子、おかか、こんぶ、きんぴらといったのり弁の定番のおかずが一つのおにぎりの中に入っています
実際に食べてみると、様々な味が入り組んだ複雑な味を醸し出す一方、食べる部分によって、包まれている素材が変わってくるため、一口かじるごとに様々な味の発見があるのも面白いところ。こういった遊び心もまた『gooz EXPRESS』の得意とするところのようです。
これらの個性的なおにぎり目当てに、わざわざパーキングエリアまで車を飛ばす人がいるそうですが、それも納得。よそでは味わうことができない個性的で、美味しい味ばかりだったからです。「埼玉までは遠い」という方は、神奈川県小田原厚木道路平塚パーキング店でも同じ商品が買えます。ぜひ近くをお通りの際は、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
「先日、本部にお客さまからご連絡をいただきました。『狭山パーキングエリアでおにぎりを買ったのですが、あまりに美味しい。どのお米を使っているのか』と。これは嬉しいご連絡でした。これからも“出来立ての味”にこだわり、美味しさ、楽しさを『gooz EXPRESS』からご提案していきたいと思っています」(嘉手苅さん)
『gooz EXPRESS』では、スタッフの方が調理する様子も見えるよう工夫。スタッフの方と目が合った際、笑顔で会釈をしてくださいます。ちょっとしたことかもしれませんが、こういった暖かいコミュニケーションも心が和む
一般的なコンビニではまずできないであろう試みですが、同時に画一化されたもの、パッケージされたものでは満足できない層を必ず満足させるものだと思いました。『gooz EXPRESS』の店舗数に限りがあるのが少々残念ですが、是非一度食べてもらいたい! 味の美味しさはもちろん、楽しさや新しい発見があるはずです。
(撮影・文◎松田義人)
●DATA
『gooz EXPRESS』
https://gooz.three-f.co.jp/