暑い日にぴったり!料理研究家 きじまりゅうたさんの「薬味たっぷりキーマカレー」【今日のおうちカレー #7月8日】

ご飯が進む“和風中華”。薬味たっぷりキーマカレー

きじまりゅうた/料理研究家
料理研究家の村上昭子さんを祖母に、杵島直美さんを母にもち、幼い頃から料理に触れる。自身も料理研究家として独立し、楽しくわかりやすいトークとオリジナリティのある料理で人気を集める。テレビ・WEB・雑誌やイベント出演などで幅広く活躍。

こんにちは。料理研究家のきじまりゅうたです。僕が紹介するのは「薬味たっぷりキーマカレー」。

僕はいつも、さまざまな料理の薬味として活躍する「薬味ックス」なるものをストックしています。で、「これ、キーマカレーにも合うのでは……?」とふと思い、やってみたら爽やかな感じでとーーってもおいしかったんですよ!

コトコト煮込むには暑すぎるこの季節、すぐ作れて汗っかき的にも嬉しいキーマカレーは、ご飯と薬味がうまく調和するよう、和風中華っぽい味付けにしました。シンプルなレシピですが、炒め方にこだわれば、短時間でもおいしく作れます。

なんというか、カレーというか、“超おいしいカレー味の肉味噌”感覚なので、麺にぶっかけても、冷やしたきゅうりをディップしても、そりゃ当然おいしいわけです!

〈薬味たっぷりキーマカレー〉
調理時間:30分

材料(2人分)

・合い挽き肉……200g
・ピーマン……2個
・玉ねぎ……1個
・にんじん……100g
・にんにく……1片
・カレー粉……大さじ1.5杯
・バター……10g
a. 水……大さじ3杯
a. オイスターソース……大さじ1.5杯
a. ケチャップ……大さじ1.5杯
a. 塩……小さじ1杯
b. 酢……大さじ1杯
b. 白こしょう……小さじ1/4杯
b. ラー油……適宜
・サラダ油……大さじ1杯

〈薬味ックス〉(作りやすい分量)
・細ねぎ……1/2束
・白いりごま……大さじ1杯
・かつお節……4~5g

コツ・ポイント

それぞれの具材を丁寧に炒める

わりと定番のキーマカレーの作り方ですが、フライパンの中でストーリーを紡ぐように丁寧に炒めるだけで、本当においしく作れます。

香味野菜はしっかり炒め、甘味と風味を引き出す。ひき肉をしっかり焼きつける。カレー粉はバターで炒めて香りを立てて、オイスターソースとケチャップの旨味をたっぷり含ませる。ピーマンは少ししゃきっと感を残す。そして酢で味をまとめて、ラー油とこしょうの辛味を効かせる。

そんなところを意識しつつ、最後は「薬味ックス」を好きなだけのっけてがっつりいっちゃってください!

作り方

1. 「薬味ックス」を作る

細ねぎを小口切りにし、かつおぶしはパックに切り目をいれて、パックの上から手で揉み潰して粉末にします。細ねぎを容器に入れてごまを混ぜ合わせ、さらに粉末のかつおぶしを混ぜます。

2. 具材を切る

にんにくをみじん切りに、玉ねぎを1cm角の粗みじん切りに、にんじんとピーマンを5mm角のみじん切りにします。

3. ピーマン以外の野菜を炒める

フライパンににんにくとサラダ油を入れて火にかけ、香りが立ったら玉ねぎを加えます。多少焦げても良いので、しんなりするまで5分ほど炒めます。にんじんを加えて油が馴染むまでさらに火を入れます。

4. 肉を加えて炒める

炒めた具材をフライパンの奥によせ、あいたところにひき肉を入れて広げます。肉にはあまり触らず焼き色がついたら裏返してほぐし、色が変わって透明な脂が出るまで炒めましょう。野菜も焦げ付かないように時々上下を返します。

5. カレー粉とバターを加える

肉と野菜を混ぜてフライパンの奥によせ、あいたところにカレー粉とバターを加え、カレー粉をバターで溶かすように炒めます。

6. 味付けをする

カレーの良い香りが立ったら具材と混ぜて奥によせ、あいたところに(a)を加えます。煮立ったら全体を混ぜ合わせます。

7. 味を調える

ピーマンを加え、汁気が少なくなり油が浮くまで2分ほど炒めます。(b)と塩(分量外)を加え、味を調えて火を止めます。

8. 「薬味ックス」をトッピングして盛り付ける

ご飯にカレーをかけ、お好みの量の「薬味ックス」をトッピングしたら完成です!好きなだけかけて、爽やかな風味を楽しんでください。

簡単でアレンジ自在!夏ぴったりの薬味カレー

薬味の細ねぎとごまの風味、かつおぶしの旨味が、意外なほどカレー味と合うんです。やっぱり真夏の昼間に作って欲しいですね。Tシャツ短パンでキッチンに立って、料理しながらビールで「くぅ~っ!」みたいな。

テレビから甲子園の音がうっすら聞こえてきたら最高ですね……って昭和感丸出しか(笑)。そんな感じで、気構えず気楽に作ってみてもらえると嬉しいです!

文・写真/きじまりゅうた
企画・編集/macaroni 編集部