おいしさ倍増!【調理法別】白菜の切り方4種類

まずは白菜の洗い方から!

白菜には農薬が使用されていたり、虫が混入している場合があるので、料理する前にしっかりと洗うことをおすすめします。

通常の洗い方

1. 葉を1枚ずつ切り取ります。

2. 流水、もしくは水を張ったボウルに入れて、軽く手でこすりながら汚れを落とします。

重曹(食用)を使った洗い方

農薬が気になる方は、重曹洗いがおすすめです。

1. 大きめのボウルに水をはり、重曹を小さじ1杯入れて溶かします。
2. そこへ白菜を1枚ずつ入れ10~20秒ほど泳がせるようにして洗いましょう。
3. 流水で洗えば完了です。

鍋料理や漬物におすすめ「ざく切り」の切り方

白菜で料理をする際によく使われる切り方といえば「ざく切り」ではないでしょうか?大きめにカットするざく切りは、加熱しても白菜の食感を感じることができるのが特徴です。



また、手間がかからない切り方なので、パパッと短時間で切りたいときにも便利。しゃぶしゃぶや水炊きなどの鍋料理や、漬物に向いているおすすめの切り方ですよ。

手順

白菜を、3~4cm程度の幅にざっくりと切ります。

※葉の部分はやわらかいので、芯より大きめにカットしてOKです。

煮物におすすめ「そぎ切り」の切り方

白菜の芯の部分を斜めに薄く切る方法のことを「そぎ切り」と言います。切り口の表面積が大きくなるので味が染み込みやすく、火が通りにくい芯の部分も短時間でやわらかくなります。



そぎ切りも鍋料理におすすめの切り方ですが、ほかにも煮物やスープなどの煮込み料理に向いていますよ。

手順

1. 白菜を芯と葉の部分をV字にカットして切り分けます。

2. 白菜の芯の部分を、包丁を寝かすようにして手前に引きながら、1.5cm程度の幅で斜めに切ります。



※葉の部分はそぎ切りできないので、ざっくりと3~4cm程度の幅に切りましょう。

サラダや味噌汁におすすめ「細切り」の切り方

小さいお子さまでも食べやすい切り方といえば「細切り」ですよね。白菜の細切りのやり方は2種類あります。

繊維に沿って切る場合はシャキシャキとした食感を楽しむことができ、サラダや炒め物など歯触りが大事な料理に向いています。繊維を断つように切る場合は、やわらかく火が通りやすいので味噌汁におすすめですよ。

【野菜ソムリエのワンポイントアドバイス】
稲吉さん:「サラダには繊維がやわらかく甘味が強い白菜の中身部分がおすすめです。中身部分は細切り(3~4mm)にしてサラダにして生で食べるとおいしいですよ。繊維に沿って切れば、切り口も少ないので、白菜の水分をなかに閉じ込めることができジューシーなおいしさを楽しめます。切り幅に関しては、サラダで食べるなら3~4mm、味噌汁に入れるなら6~7mmがおすすめです」

手順(繊維に沿う場合)

1. 白菜をざっくりと切ります。

2. 繊維に沿って細く切ります。

手順(繊維を断つ場合)

白菜の繊維を断つように、細く切ります。

白菜のステーキにおすすめ「くし切り」の切り方

白菜の旨味を存分に楽しむなら「くし切り」がおすすめ。白菜の水分を閉じ込める切り方なので、ステーキにしていただくとジューシーなおいしさを堪能できますよ。切り方はとても簡単。

切れ込みを入れて、両手で割くと気持ちよくカットできます。白菜本来の食感やみずみずしさも感じられるので、ぜひ試してみてください。

手順

1. 白菜の芯の部分に切れ込みを入れます。葉っぱがバラバラにならないように完全には切らないでください。

2. 切れ込みを入れた箇所からさきます。白菜の中心にある一番やわらかい部分が取れないように注意してください。取れてしまった場合は、サラダとして食べてもおいしいですよ。

知っておくと便利!白菜の見分け方と保存方法

おいしい白菜の見分け方

おいしくて新鮮な白菜を見分けるポイントは「色」と「重量感」です。

色:まず白菜の葉や切り口の色を見ます。おいしい白菜は外側の葉の部分が鮮やかな緑色でツヤがあり、芯やカットされた断面が白くみずみずしいという特徴があります。

重量感:まず白菜を手にとってみてください。ずっしりと重みがある白菜は、中の葉がぎゅっと詰まっている証拠です。

【野菜ソムリエのワンポイントアドバイス】
稲吉さん:「白菜の葉の部分がしっかり巻かれていて、頭の部分を押すと弾力があることもおいしい白菜を選ぶうえで大切なポイントです。カットされた白菜は、芯の高さが1/3以下であること、切り口がたいらなものが新鮮とされています」

白菜の保存方法

カットされていない白菜は、新聞紙にくるんで冷暗所や冷蔵庫に立てて保存します。この方法で、3週間ほどはもちますよ。

カットした白菜を冷蔵庫に入れる際は、芯の部分を切り落とし水を含ませたキッチンペーパーや新聞紙で包み、全体をラップで包んで保管します。保存期間は1~2週間以内を目安にしてください。

【野菜ソムリエのワンポイントアドバイス】
稲吉さん:「白菜は冷凍保存も可能。冷凍保存する場合は、食べやすい大きさにカットしてジッパー袋に入れます。約1ヶ月ほど保管が可能です。冷凍した白菜は、煮物や炒め物、鍋物、漬物などに使えますよ」

白菜の切り方をマスターしよう♪

身近な食材の白菜には、いろいろなバリエーションの切り方があり、切り方によって火が通るスピードや食感、味の染み方などがまったく違ってきます。料理に合わせた切り方をすることで、ワンランク上のおいしい白菜料理を楽しむことができそうです♪