家の中に発生するゴキブリやコバエ、ダニなどの害虫は、25〜26℃ぐらいの温度と、高い湿度が大好き。
「梅雨どきは虫がもっとも発生しやすい季節、しっかりと対策をしましょう」と話すのは、アース製薬生物研究課の有吉立さん。

ゴキブリやコバエなど、この時季気になる虫対策を教えてもらいました。


排水口の生ゴミを放置しないよう注意

もう出合いたくない!3大困り虫対策術



「とくに注意したいのはキッチンと寝室。キッチンの排水口にゴミがたまっていたり、シンクに水気が残っていると、コバエやゴキブリが寄ってきます。テーブルや床の食べこぼしも、しっかりとふき取って! また、寝室のベッド回りは、ダニが好む湿気とフケやアカがたくさん。清潔に保ち、湿気対策も万全にしましょう」

晴れた日は室内に風を通すなど、換気も大切なポイント。対策をして、今年は虫に出合わない梅雨を過ごしたいものです。


キッチンに残った生ゴミや食べこぼしなどは、ゴキブリにとってごちそう。キッチンに残った水滴も、ゴキブリの大好物なので、寝る前にはきちんと掃除を。また、狭くて暗い場所が好きなので、段ボールなども放置せず、すぐに処分しましょう。

<ゴキブリ>ゴキブリ退治は行く先を狙って!



□三角コーナーや排水口の生ゴミを放置しない

□シンクの水気はきちんとふき取る

□段ボールはすぐに処分する


ゴキブリは後ずさりができないので、殺虫剤で退治をするときは、後ろではなく前方をめがけてスプレーすると一発撃退!

<コバエ>腐敗した食品のにおいに注意



□アルコールの空き缶はすすいでから捨てる

□お風呂の排水口はこまめに掃除する


コバエは、腐敗した食品のにおいに引き寄せられます。生ゴミはもちろん、お酒のにおいも大好き。ビールなどのあき缶はすすいでから捨てましょう。


お風呂の排水口も、汚れているとコバエが発生するので清潔に。

<ダニ>布団乾燥機の熱や防ダニ剤で死滅させる



□ベッド回りの湿度を下げる

□熱や防ダニ剤で死滅させてから掃除機で吸い取って


フケやアカなどをエサに繁殖するダニは、できれば布団乾燥機の熱や防ダニ剤で死滅させるのがおすすめ。死がいもアレルゲンになるので、そのあとは掃除機で吸いましょう。シーツや枕カバーなども、まめに洗濯を。

●まだまだいる!その他のいや〜な虫たち



・コクゾウムシ

お米に発生するコクゾウムシは、20〜30℃の温度と湿気を好みます。お米は冷蔵庫で保存するのが安心です。

・シバンムシ

パスタやそうめん、粉類、チョコレート菓子などを食べます。一度封をあけたものは冷蔵庫にしまうのを習慣に。

・イガ

衣類につく虫。防虫剤を積極的に活用し、クローゼットの中は換気したり除湿剤を置いたりして湿気も除去して。

<イラスト/糸井みさ 取材・文/ESSE編集部>