失敗しない「らっきょうの酢漬け」レシピ。らっきょう農家が作り方とコツを解説

農家さん直伝!らっきょうの酢漬けの作り方

6~7月にかけて旬を迎えるらっきょうで、季節の手しごとを楽しんでみませんか?

本記事でご紹介するのは、丁寧に作れば1年以上は保存できるらっきょう漬けのレシピ。旬の味を長く楽しむことができておすすめです。

「らっきょうの酢漬けは、実はもちろん漬けた酢もいろんな料理に利用できますよ。酢のものや南蛮漬けの味付けに使うのもおすすめ」と話すのは、らっきょう農家井上農園の井上紗智子さん。

井上農園は、らっきょうの名産地である鳥取県福部町(ふくべちょう)で、らっきょうの栽培や、新鮮ならっきょうを熟成させた黒らっきょうの販売などをしています。

らっきょうのおいしい食べ方を熟知している井上さんに、おいしいらっきょう漬けの作り方を教わりました。上手に仕上げるポイントや失敗しないコツも合わせてご紹介します。

らっきょうの酢漬けレシピ

調理時間:40分(漬け込む時間を除く)

「らっきょうを選ぶときは、白くてハリがあり、芽が出ていないものを選びましょう。らっきょうは生命力がとても強いので、芽が出やすいんです」と井上さんはいいます。

また、スーパーには5月中旬かららっきょうが並び始めますが、6月以降に販売されているものがおすすめだそうです。しっかりと育ち実が詰まっているんだとか。まさに今がいちばんおいしい時期です。

材料

・らっきょう(根付き)……1kg
・赤唐辛子……1~2本
・らっきょう酢……らっきょうが浸かる程度
・氷砂糖……50~100g(お好みで)
・塩……20g

作り方

1. 茎と根を切り、外側の皮をむく

水洗いした根付きらっきょうの、茎と根の部分を切り落とします。また、口当たりをよくするために外側の皮を1枚むいてください。

2. 塩をまぶし、水洗いする

皮をむいたらっきょうに塩をまぶし、少し馴染ませたら水で塩を洗い流します。

3. らっきょうを沸騰したお湯にくぐらせる

沸騰したお湯にらっきょうをくぐらせます。ゆでてしまうと食感が悪くなるので、サッと10秒ほど、くぐらせる程度でOKです。

サッと加熱したらっきょうを、ザルやバットに移して熱を取ります。このとき、水にはさらさずに自然に冷めるのを待ちましょう。

4. らっきょうと調味料を清潔な保存容器に入れる

殺菌しておいた清潔な保存容器に、らっきょう、氷砂糖の順に入れます。ここで赤唐辛子も加えます。

「氷砂糖の量はお好みで調整してください。だいたい50~100gくらいが目安ですが、甘めが好きな方は150gほど入れる方もいらっしゃいますよ」

氷砂糖の上からまんべんなくらっきょう酢を回しかけます。らっきょう酢はらっきょう全体がしっかりと浸かる程度加えましょう。浸かっていない部分があると、腐敗しやすくなるのでご注意ください。

「ポイントはらっきょう→氷砂糖→らっきょう酢の順で加えること。こうすることで氷砂糖が溶けやすくなりますよ」

5. 1カ月ほど置く

漬けて4~5日は冷暗所で保管し、その後は冷蔵庫に入れてください。1カ月ほどたったら食べごろです。

なお、らっきょうのしゃきしゃきとした食感をキープするためには、完成後も冷蔵保存するのがおすすめです。

らっきょう漬けライフを楽しんで!

筆者はこのレシピを参考に、はじめてのらっきょう漬けにチャレンジしました。手間のかかるイメージがあり、手作りするのは敬遠してきたのですが、作ってみるととっても簡単。

下処理さえしてしまえば、あとは瓶に詰めていくだけで、むずかしい工程はありません。さらに、自分好みの甘さに調整できるのもおすすめポイント。らっきょうがスーパーにたくさん並んでいるうちに、ぜひトライしていただきたいです。

みなさんも、らっきょう漬けライフをはじめてみませんか?

取材・文・撮影/高崎瑞輝(macaroni 編集部)

取材協力