湿度の高い時季は“夏のアホ毛”に要注意。モワモワを撃退するワザ
梅雨の時期から夏にかけて、湿度が高い時期は、モワモワっと広がる髪が気になります。
「乾燥する冬にトップや顔周りにホワホワっと現れて女性を老けさせる“アホ毛”(意図しない髪の毛たち)ですが、じつは湿度の高い時季にもアホ毛は出ます。そして、結構厄介なんです」と話すのは、女性の髪問題に詳しいヘアライター佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター八木花子さん。
夏のモワモワアホ毛の対処法
夏のアホ毛は冬よりやっかい。外出前に対策を
さとゆみ:関東以北も梅雨に入りジメジメしますね。この時季って、髪型的には大変なことだらけ。
八木ちゃん:髪がまとまらない、広がってしまう、すぐクセが出てしまうなど、問題が起きがちですよね。
さとゆみ:アホ毛に悩む人も多いですね。
八木ちゃん:そうなんです。じつは、夏のアホ毛は、冬のアホ毛よりもやっかいなんですよね。
さとゆみ:それって…?
八木ちゃん:湿度が高いからですね。乾燥しやすい冬に比べて、湿度の高い夏や、梅雨時は、アホ毛が強めに出やすいんですよ。
【Before】一見きれいににスタイリングできたように見えても…
八木ちゃん:湿度が高いと、髪に水分が出入りしやすくて、そのたびに髪のもともとのクセが出たり、一度スタイリングしたアホ毛がまた出てきてしまったりするのです。
モワモワっと広がる夏のアホ毛
さとゆみ:トップの短い毛や切れ毛がぼわっと出てしまう、このアホ毛があると、疲れて見えたり、老けて見える原因に。早速、その退治方法を教えてもらいます。
●ポイント1:乾かす前に保湿をする
洗い流さないトリートメントやヘアオイルをつけてから乾かす
八木ちゃん:まず、大事なのは乾かすとき。このときに、洗い流さないトリートメントや保湿効果のあるオイルなどをつけてから乾かすと、髪に水分が出入りしにくくなるので、アホ毛も少なくなります。
●ポイント2:スタイリング剤は髪の表面にもつける
八木ちゃん:髪が乾いたら、ヘアクリームやバームなどのスタイリング剤をつけます。普段、こういうスタイリング剤は、毛先にしかつけないと思うのですが、この時季のアホ毛対策としては、スタイリング剤を中間から毛先につけたあと、手にのこったクリームやバームを、薄く表面にもつけるのがコツ。
手に残ったスタイリング剤を、表面にもなじませてアホ毛を抑える
さとゆみ:このひと手間で仕上がりが全然変わりますよね。
八木ちゃん:外に出たときに、せっかくおさえたアホ毛がまた出てきてしまうことも減りますよ。
●ポイント3:モワモワ、うねりアホ毛のくせが強い場合はスプレーで抑えて
さとゆみ:それでもアホ毛が出てしまうという人は…?
八木ちゃん:その場合は、ハードスプレーを使うのがいいですよ。
コームでアホ毛を押さえながら、スプレーをかける
さとゆみ:以前、コームの柄の部分にスプレーをかけて、それでアホ毛をおさえるテクニックをご紹介しましたが、夏はここまでしっかりコームを通してアホ毛をシャットアウトするんですね。
八木ちゃん:そうですね。夏のアホ毛はとくにガンコなので、しっかりキープスプレーで固めてしまいましょう。
【After】アホ毛がなくなると、一気に若々しく! 清潔感もアップ
さとゆみ:ポイントをおさらいすると…
(1) 乾かすときに洗い流さないトリートメントやオイルをつける
(2) ヘアミルクやバームなどのスタリイング剤を表面にもつける
(3) ハードスプレーでキープする
の3ステップで、湿度の高い夏&梅雨時期を快適に過ごしてください!
<八木さんおすすめの夏のアホ気対策アイテム>
【左から】やわらかく扱いやすい髪にしてくれる洗い流さないトリートメント。オージュア クエンチ セラム 100ml¥2860(ミルボン) 軽くて動きのあるスタイルをナチュラルにキープ。ソルティール ナチュラルワックス¥1650(タマリス) 瞬間強力ホールドで長時間キープしてくれるハードスプレー。トリエ スプレー10 170g¥1760(ルベル)
<撮影/林絋輝 モデル/舘野孝子 取材・文/佐藤友美>
●教えてくれた人
【佐藤友美さん】
1976年北海道知床半島生まれ。日本初のヘアライター&エディター。「美容師以上に髪の見せ方を知っている」とプロも認める存在。歯切れのいい解説で、テレビ、ラジオ番組などで活躍。著書に『女の運命は髪で変わる
』(サンマーク出版)、『女は、髪と、生きていく
』(幻冬舎)
【八木花子さん】
1979年静岡県藤枝市生まれ。人気ヘアサロンMINX銀座店
の美容師。自宅での手入れが簡単で、個性を引き出すヘアスタイルが得意。悩める大人女性へのアドバイスや提案が適切で、MINXの中でも絶大な人気を誇る。国内外セミナー、TV出演、アート雑誌の連載等活躍は多岐に渡る。