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 美味しい食べ物がいっぱいの関西。それは通販の世界でも同じです。今回は、そんな関西お取り寄せグルメの中でも、絶品の「和菓子」2品を厳選してご紹介します。和菓子ファンの人は、要チェックですよ!

『叶匠壽庵』の「あも」、『七條甘春堂』の「天の川」

 それが、『叶匠壽庵』の「あも」と、『七條甘春堂』の「天の川」です。どちらも冷やして食べると美味しい夏にピッタリな商品なので、お中元や帰省の際の手土産などにも重宝します。

お餅がトロ~リ! 冷やしても美味しい『叶匠壽庵』の「あも」

「あも」1296円

 まずご紹介するのは、滋賀県の有名お菓子屋『叶匠壽庵(かのうしょうじゅあん)』の「あも」という商品。ちょっと変わった商品名、気になりますよね。「あも」とは、宮中などに仕える女性たちを中心に室町時代の初期頃から使われた“女房言葉”という雅やかな言葉の一つ。

「杓子(しゃくし)」=「しゃもじ」、「刺身」=「お造り」などが代表的な女房言葉で、これらは今でも使われている言葉ですよね。そんな女房言葉の「お餅」を表す言葉が「あも」です。

 一見すると全部あんこで出来ている羊羹のような外見の「あも」。どこがお餅なのかというと、その中身。カットしてみると、こんな感じで中にお餅が入っています。

 それでは実際に食べてみましょう。外側のあんこ部分は、しっとりとしているのに、どこかサクっとした食感で歯切れが良いのが特徴です。

 ちなみに中のお餅は、常温だと半液状と思えるくらいトロンとした状態。パンフレットによると、「あも」は冷蔵庫で冷して食べると、お餅がしっかりと原型をとどめる固さになるそう。それでもトロリと濃厚な口触りで、夏場は冷やして食べるのがオススメです。

SNSでも“美しすぎる”と話題! 『七條甘春堂』の「天の川」

「七條甘春堂 天の川」1080円

 そしてもう一つ紹介するのが京都の老舗和菓子屋『七條甘春堂(しちじょうかんしゅんどう)』の「天の川」。こちらの天の川、まず特徴的なのはその見た目。天の川という名前のイメージにピッタリの青く透ける様子から「美しすぎる羊羹」としてSNSを中心に大きな話題となった商品です。

 光りに透かしてみるとキラキラと光っていて、いかにも涼し気で美味しそう。それでは実際にカットして食べてみましょう。

 見た目の美しさが語られることの多い「天の川」。食べてみると当たり前ですが美味しさもバッチリ。下半分のあん部分は甘さ控えめで上品な羊羹。使われている小豆の粒がしっかり感じられる上質なあんことなっています。

 気になる上半分の青い部分はゼリーのようなブルンとした食感。冷蔵庫で冷やして食べると、見た目の印象とひんやりとした食感がピッタリとマッチします。

 二つの層の間には、味甚羹(もち米粉を寒天と水あめが原料)の白い層が入っていて、少しザラリとした食感が楽しいアクセントとなっています。

 こちらは名前の通り、七夕シーズンの期間限定商品。仙台や京都などは七夕が8月という地方もあるので、8月末まで販売されています。

 今回紹介した2つの商品は、京都と滋賀のお店で直接購入できますが、公式サイトから通販で購入可能。昨今は気軽にお出かけできない状況ですが、全国どこからでも買えるので、ぜひご自宅などで味わってみてください。

(撮影・文◎けいたろう)

●DATA

叶匠壽庵

https://kanou.com/

七條甘春堂

http://www.7jyo-kansyundo.co.jp/

●著者プロフィール

けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。