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 冷蔵庫の野菜を消費しきれず、ダメにしてしまった経験がある人は多いはず。節約のために食材を買い込んでも、無駄にしてしまったら本末転倒。しかし、これからどんどん暑くなるので、できるだけまとめ買いしてスーパーに行く回数を減らしたいのが本音ですよね。

 そんなみなさんにぜひおすすめしたいのが、100円ショップにある「野菜フレッシュキーパー」と「鮮度保持袋」。その名から想像できる通り、野菜の鮮度を長持ちさせてくれるアイテムです。

 実は筆者は週4回以上100円ショップに通う100円ショップマニア。年間300以上のアイテムを実際に買って試しているのですが、上記の2つは買ってよかった商品BEST5に入るほど優秀で、ずっと愛用しています。気になる仕組みや使い方をご紹介しましょう。

“刺すだけ”でシャキシャキが長持ち「フレッシュキーパー」

2個入り 110円(税込)

 こちらは、キャベツやレタス、白菜などの芯がある野菜の鮮度を長持ちさせるアイテム。一時期、鮮度をキープするために芯に爪楊枝を刺したり、芯をくり抜いてそこに濡れたキッチンペーパーを詰め込むという方法が話題になりましたが、これなら刺すだけ。爪楊枝のようにポキポキ折れる心配もなく、ほぼ手間いらずで、ものすごくお手軽です。

 茎にフレッシュキーパーを刺す事によって成長点を壊し、野菜の成長速度を抑える効果があるそうです。いつも愛用していますが、ある時うっかりフレッシュキーパーを使い忘れた際に野菜の劣化が異常に早いと感じたので、効果はしっかりあると思います。

 繰り返し使えて、2個で110円(税込)はお得。筆者は『ダイソー』で購入しましたが、ほどんどの100円ショップで購入できます。もっと鮮度を保ちたい場合は、フレッシュキーパーを刺す+ラップなどで覆うと良いそうですよ。

“入れるだけ”でこんなに違う!「鮮度保持袋」

Mサイズ(25cm×35cm)60枚入り 110円(税込)

 一見なんの変哲もないポリ袋にも見えますが、あなどるなかれ。青果の鮮度を落とす原因のひとつとされている青果から出るガスを吸収し、さらに袋内を適切な湿度に保つ成分が配合された、すごい袋なのです。

 買ってきた青果を冷蔵庫にしまう前にこの袋に入れ替えるだけで、野菜の鮮度を長持ちさせてくれます。

 たったワンステップ、しかも100円ショップの商品で本当に鮮度が長持ちするならすごい話ですが、問題は「どのくらい結果が出るのか」というところ。そこで、実際に小松菜を使って「鮮度保持袋に入れ替えたもの」と「買ってきたままの状態のもの」に分けてそれぞれ冷蔵庫で5日間保存し、様子を見てみました。

想像以上の結果にびっくり! もう手放せない優秀品

左:鮮度保持袋に入れ替えた小松菜、右:もともと入っていた袋のままの小松菜

 結果は一目瞭然! フレッシュ感が全然違います。これだけの違いがでて、1枚あたり約1.3円ほどで買えるのでコスパも最強! 筆者はこの袋と出会ってから1年以上、一度もストックを切らした事がないほど重宝しています。

 ちなみにダイソー、セリア、キャンドゥなど、どの100円ショップでも買う事ができ、種類やサイズが豊富なのも嬉しいポイント。少し値段は上がりますが、ジップロック付きもありますよ。

 せっかく買った野菜は、最後まで美味しく食べたいですよね。暑くなると食材の劣化も早まります。今回ご紹介したアイテムをはじめ、100円ショップには食材保存のアイテムがたくさんあるので、気になる方はぜひ使ってみてください。

(撮影・文◎佐々木 舞)

●著者プロフィール

佐々木 舞
「美味しい」を求め、毎月お給料の半分以上が食費に消える元グルメリポーターのwebライター。美味しいモノがあると聞けば躊躇なく国境も越える食マニアで、これまで食べ歩きした国は60カ国以上。日本のご飯が世界で一番好き。そんな私が見つけた絶品グルメをご紹介します。