暑さによる口呼吸と水分不足が原因の口臭や、マスク生活が原因の顔のたるみ…。今の時季ならではの口元の悩みを解消する生活習慣を、歯科医師で、口もと美容スペシャリストの石井さとこ先生に教わりました。


「30秒口ゆすぎ」をこまめに

今すぐできる!“マスク老け”を防ぐ日々のちょいテク



ここでは、ほかのことをしているときに、「ながら」でできるテクニックをご紹介します。

●しゃべる・かむ回数を増やす




口元を動かす頻度が減ると、ほうれい線が目立ち始めます。意識的にしゃべる・かむ回数を増やして、表情筋を動かして。リモートでのおしゃべりや、キシリトール入りのガムをかむこともおすすめ。

●マスクの下でも常に口角をアップ!




人に見られている意識が薄くなり、マスクの下で口がポカンとあいていることはありませんか? マスクの下でも常に左右の口角を上げてキープ。無意識のうちにすすむ顔たるみをブロック。

●30秒口ゆすぎを気づいたときに




適量の水を口に含み、上下左右と、30秒かけてしっかりゆすぎます。とくにダラダラ食べがちなステイホーム中は、起床時と食後を中心に、こまめに行って。

<起きたらすぐ口ゆすぎ&歯みがきを!>

起床時の口内には、便10g分の菌がいるといわれます。起きたらすぐに、30秒口ゆすぎと歯みがきを。口内が刺激され、唾液の分泌も促されます。

●常温の水でこまめに水分補給




体を冷やしすぎると血流が悪くなって唾液量が減るので、なるべく常温の水を。口内の菌を増殖させる甘い飲み物や、歯の色素沈着が起きやすいコーヒー、紅茶はとりすぎ注意。

●夜の歯みがきは歯ブラシ・フロス・歯間ブラシのトリプル使いを



唾液が飛ぶ歯みがきは、感染予防のため、朝夜2回を自宅で重点的に、がおすすめ。とくに夜は、フロスや歯間ブラシも併用してしっかりと。

<歯ブラシ>


歯の側面には、毛先を45度の角度に当てる。歯肉はデリケートなので、優しい力加減で。

<デンタルフロス>


約40cmの長さに切り、両端を両手の指に巻きつけてピンとはり、歯に引っかけるようにして、上下に数回動かし、歯の側面を掃除する。初心者はワックスを塗ったものが使いやすい。

<歯間ブラシ>


歯と歯の間の三角地帯に通す。自分に合ったサイズで、優しく1回だけ通過させれば十分。

<イラスト/福田玲子 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【石井さとこ先生】



歯科医師、口もと美容スペシャリスト。著書の『マスクしたまま30秒!! マスク老け撃退顔トレ
』(集英社刊)が好評。マスクの下でこっそりできる顔トレをはじめ、老け顔撃退法を多数紹介している。