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「春水堂(チュンスイタン)」といえば、タピオカミルクティー発祥の店とも言われる台湾カフェ。これまでにも同店がタピオカだけでなく、台湾グルメにも注力していることを紹介してきましたが、6月7日よりタピオカミルクティーに並ぶ看板商品になりそうなメニューが登場しています。それが、フルーツティー「果肉茶」シリーズです。

 台湾でブームになったフルーツティーは、いまでは日本でもミスドやローソンでも買えるほどメジャーになりつつあるお茶。そんなフルーツティーを、春水堂では無添加・香料不使用の茶葉を使用し、こだわりの果物で仕上げています。今回は第一弾となる「果肉茶メロン」の魅力をご紹介しましょう。

国産メロンをフレッシュなまま使用

「果肉茶メロン」(750円)は全国19店舗にて販売中

 6月7日~7月6日までの1か月限定で販売される「果肉茶メロン」は、いまが旬の国産メロンの果肉を使用したフルーツティーです。果肉茶シリーズで使用するフルーツは加工や冷凍品を一切使用せず、国産品を一番おいしい旬の時期に提供するので、1か月のみの販売となっているのだとか。

「フルーツティー」と聞くと、アップルティーやピーチティーのように香りを楽しむものをイメージしがちですが、春水堂の果肉茶には果汁と果肉がたっぷり入っています。さらに、きび砂糖シロップで優しい甘さをプラス。トッピングにはメロンの角切りとホイップクリームが使われており、お茶というよりはスイーツさながらです。

国産フルーツは輸入ものに比べると約2倍の価格で、加工や冷凍でないと取り扱いが難しいが、春水堂では旬の一番おいしい時期に適正価格で仕入れている

 飲んでみると、最初はメロンの甘さが広がるのですが、ジャスミン茶と組み合わせているので、あと味は少し苦味を感じます。そのおかげで甘ったるさはなく、スッキリした味わいに。ジャスミン茶とメロンの組み合わせがこんなにも合うとは意外です!

 8月には第二弾として「スイカ」の果肉茶の販売を予定しているそうです。スイカの果肉茶はなかなか日本で口にすることがないですし、こちらも楽しみですね。

ルーローハンや涼麺のお供にもぴったり

「麻辣魯肉飯」(900円)は、八角などの香辛料とともに甘辛く煮込んだ豚の角煮を白米にトッピングしたルーローハンに、春水堂独自の麻辣ダレとスパイスを使用

 果肉茶に合わせて食べたいのが、新発売の「麻辣魯肉飯」と「トマトとアボカドのクリームバジル涼麺」です。いずれも6月18日より販売される新メニューで、カフェメニューとはいえボリュームもたっぷり。味はしっかり濃い目なので満足感があり、ランチにも良さそうです。

「麻辣魯肉飯」は春水堂の担々麺などでも使われている麻辣ダレを使用しており、しっかりした辛味があります。辛い料理が好きな人には少し物足りないかもしれませんが、程よい辛さが食欲をそそるはず。

「トマトとアボカドのクリームバジル涼麺」(950円)は、9月上旬までの期間限定販売。豆乳ベースのタレにはクリームチーズとバジルペーストを使用

 個人的に家でも作ってみたくなったのが「トマトとアボカドのクリームバジル涼麺」です。豆乳ベースのタレにトマト、アボカド、カイワレなどの旬の野菜をトッピングした涼麺で、春水堂のオリジナルのもちもちした麺とタレがよく絡みます。タレにはクリームチーズを加えているので濃厚な味わいなのですが、バジルーペーストが加わることで爽やかな味わいに。これなら食欲のない夏場でもさっぱり食べられそうです。

 いずれの商品もテイクアウトできるので、おうちで楽しむのもアリ。台湾旅行を我慢せざるを得ない今こそ、春水堂で本場さながらの味わいを堪能してみるのはオススメですよ。

●DATA

春水堂

https://www.chunshuitang.jp

●著者プロフィール

今西絢美
「おいしいものナビゲーター」として、調理家電や食に関する記事を執筆。フードツーリズムマイスター、利酒師の資格も持つ。ウェブサービスやアプリのトレンドも絶賛追跡中。コンテンツ制作会社「TEKIKAKU」取締役。