Photoshopで画像にグリッチノイズ風の効果をつける|Photoshopド定番チュートリアル(2021.6.7)
[Photoshopド定番チュートリアル]
Photoshopで画像にグリッチノイズ風の効果をつける
Photoshopで作る定番グラフィックの制作工程を一からご紹介。今回は画像を「グリッチノイズ」風に演出します。グラフィックのアクセントとしてはもちろん、Webや動画系のビジュアルにも相性が良い手法です。
使用する機能:「レイヤー効果」「ハーフトーンパターン」「指先ツール」
≫この連載の記事一覧
【目次】
1.元写真に文字要素を配置する
2.画像に色ズレ風の効果をつける(レイヤー効果)
3.走査線風のノイズを作成(ハーフトーンパターン)
4.グリッチノイズ風の効果をつける(指先ツール)
1.元写真に文字要素を配置する
グリッチノイズ風の効果をつけたい要素は、最初にすべてをレイアウトして1枚のレイヤーにまとめておく。
ここではまず、ベースになる写真を開いたあと(図1)、横書き文字ツールでテキストを入力し、文字パネルでフォントサイズや文字間のカーニングなどを調整。
移動ツールでそれをドラッグしてレイアウトしたあと、レイヤーメニュー→“画像を統合”を実行して「背景」レイヤーにまとめておいた(図2)。
図1
図2
2.画像に色ズレ風の効果をつける(レイヤー効果)
レイヤーパネルで元写真のレイヤー(ここでは「背景」レイヤー)を選択したら、イメージメニュー→“色調補正”→“色相・彩度...”を[彩度:ー100]で適用(図3)。
図3
これで写真の色味が失われて白黒写真になる(図4)。
図4。[色相・彩度]で画像を白黒にする
次に、レイヤーメニュー→“レイヤーを複製...”を実行したら、レイヤーパネルで複製した方のレイヤーのレイヤーサムネールをダブルクリックして「レイヤースタイル」を表示。
[レイヤー効果]の[チャンネル]のうち[R]のチェックを外して適用する(図5)。
図5
続いて移動ツールでドラッグしてこのレイヤーを少しずらし、色ズレ風の効果をつける(図6)。
図6。[レイヤースタイル]の[レイヤー効果]を利用して画像に色ズレを演出
3.走査線風のノイズを作成(ハーフトーンパターン)
次に最前面に新規レイヤーを作成したら、編集メニュー→“塗りつぶし...”を[内容:ホワイト]で実行して白く塗りつぶす。
続いてツールパネルで[描画色]を黒、[背景色]を白に設定したら(図7)、フィルターメニュー→“フィルターギャラリー...”を選び、[ハーフトーンパターン]を[サイズ:1]、[コントラスト:0]、[パターンタイプ:線]に変更して適用する(図8)。
図7
図8。[ハーフトーンパターン]の設定は[サイズ:1][コントラスト:0][パターンタイプ:線]にする
これで古いブラウン管テレビの走査線風ノイズが作成できる(図9)。
図9。[ハーフトーンパターン]でテレビの走査線風のノイズを作成
4.グリッチノイズ風の効果をつける(指先ツール)
レイヤーパネルでこの走査線風ノイズのレイヤーを[描画モード:オーバーレイ]、[不透明度:30%]に変更してなじませたら、レイヤーメニュー→“画像を統合”を実行する(図10)。
図10。レイヤーパネルの[描画モード][不透明度]で、走査線風ノイズを画像になじませる
さらに、フィルターメニュー→“ノイズ”→“ノイズを加える...”を[量:7%]、[分布方法:ガウス分布]に設定して適用する(図11)。
図11
最後に指先ツールを選び、オプションバーで[強さ:3%]に変更したあと、画面上を部分的にドラッグしてグリッチノイズ風の効果をつけていけば完成(図12)(図13)。
図12。グリッチノイズ風の効果を付ける前の画像
図13。完成画像。指先ツールで部分的に画像をこすって、グリッチノイズ風の効果を付けた
指先ツールの適用前後を示した画像の一部。上が適用前、下が適用後。写真によって適宜効果を加えると良い
●作例制作:マルミヤン ●編集:山口優
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Photoshopで画像にグリッチノイズ風の効果をつける
Photoshopで作る定番グラフィックの制作工程を一からご紹介。今回は画像を「グリッチノイズ」風に演出します。グラフィックのアクセントとしてはもちろん、Webや動画系のビジュアルにも相性が良い手法です。
使用する機能:「レイヤー効果」「ハーフトーンパターン」「指先ツール」
【目次】
1.元写真に文字要素を配置する
2.画像に色ズレ風の効果をつける(レイヤー効果)
3.走査線風のノイズを作成(ハーフトーンパターン)
4.グリッチノイズ風の効果をつける(指先ツール)
1.元写真に文字要素を配置する
グリッチノイズ風の効果をつけたい要素は、最初にすべてをレイアウトして1枚のレイヤーにまとめておく。
ここではまず、ベースになる写真を開いたあと(図1)、横書き文字ツールでテキストを入力し、文字パネルでフォントサイズや文字間のカーニングなどを調整。
移動ツールでそれをドラッグしてレイアウトしたあと、レイヤーメニュー→“画像を統合”を実行して「背景」レイヤーにまとめておいた(図2)。
図1
図2
2.画像に色ズレ風の効果をつける(レイヤー効果)
レイヤーパネルで元写真のレイヤー(ここでは「背景」レイヤー)を選択したら、イメージメニュー→“色調補正”→“色相・彩度...”を[彩度:ー100]で適用(図3)。
図3
これで写真の色味が失われて白黒写真になる(図4)。
図4。[色相・彩度]で画像を白黒にする
次に、レイヤーメニュー→“レイヤーを複製...”を実行したら、レイヤーパネルで複製した方のレイヤーのレイヤーサムネールをダブルクリックして「レイヤースタイル」を表示。
[レイヤー効果]の[チャンネル]のうち[R]のチェックを外して適用する(図5)。
図5
続いて移動ツールでドラッグしてこのレイヤーを少しずらし、色ズレ風の効果をつける(図6)。
図6。[レイヤースタイル]の[レイヤー効果]を利用して画像に色ズレを演出
3.走査線風のノイズを作成(ハーフトーンパターン)
次に最前面に新規レイヤーを作成したら、編集メニュー→“塗りつぶし...”を[内容:ホワイト]で実行して白く塗りつぶす。
続いてツールパネルで[描画色]を黒、[背景色]を白に設定したら(図7)、フィルターメニュー→“フィルターギャラリー...”を選び、[ハーフトーンパターン]を[サイズ:1]、[コントラスト:0]、[パターンタイプ:線]に変更して適用する(図8)。
図7
図8。[ハーフトーンパターン]の設定は[サイズ:1][コントラスト:0][パターンタイプ:線]にする
これで古いブラウン管テレビの走査線風ノイズが作成できる(図9)。
図9。[ハーフトーンパターン]でテレビの走査線風のノイズを作成
4.グリッチノイズ風の効果をつける(指先ツール)
レイヤーパネルでこの走査線風ノイズのレイヤーを[描画モード:オーバーレイ]、[不透明度:30%]に変更してなじませたら、レイヤーメニュー→“画像を統合”を実行する(図10)。
図10。レイヤーパネルの[描画モード][不透明度]で、走査線風ノイズを画像になじませる
さらに、フィルターメニュー→“ノイズ”→“ノイズを加える...”を[量:7%]、[分布方法:ガウス分布]に設定して適用する(図11)。
図11
最後に指先ツールを選び、オプションバーで[強さ:3%]に変更したあと、画面上を部分的にドラッグしてグリッチノイズ風の効果をつけていけば完成(図12)(図13)。
図12。グリッチノイズ風の効果を付ける前の画像
図13。完成画像。指先ツールで部分的に画像をこすって、グリッチノイズ風の効果を付けた
指先ツールの適用前後を示した画像の一部。上が適用前、下が適用後。写真によって適宜効果を加えると良い
●作例制作:マルミヤン ●編集:山口優
Photoshopド定番チュートリアル
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