連日大行列! 大阪・天神橋筋商店街の名物『中村屋』の「絶品コロッケ」が旨い理由とは?
食楽web
昔から食卓で馴染みのある「コロッケ」。サクサク、ホクホク、できたてが美味しいのが魅力ですよね。子供から年配の方まで人気のコロッケは、各々の自宅ではもちろん、お店によっても味わいが変わります。日本一長いといわれる大阪の「天神橋筋商店街」にある『中村屋』では、毎日行列ができる「コロッケ」が名物。昭和30年に創業して以来、地域住民から観光客まで長い間、人気を集めている名店中の名店です。
今や大阪の観光地にもなっている「天神橋筋商店街」では数多く飲食店が立ち並び、食べ歩きで手軽に食べられるお店が点在しています。『中村屋』のコロッケもそのひとつ。店先で揚げるスタイルで、大量にテイクアウトも可能です。
「お店のコロッケはなんとなく味が想像できる」と思ってしまうのですが、『中村屋』のコロッケの味わいは一体、他のお店とどう違うのか……。さっそく、調査してきました!
やっぱり並んでた!回転が早い行列だから苦ではない
やっぱり今日も行列……
平日は平均5人以上10人未満で並んでいることが多く、土曜日になるとそれ以上行列ができています。ただ、店先でどんどん揚げていることや揚げ役、包み役、お会計役の担当スタッフがいるので回転が早く、並んでも全く苦ではありません! 後ろに大量のコロッケが準備されているのも見えます。
「1日にコロッケを何個揚げるの?」とスタッフに聞いてみたところ、「毎日3000個から4000個は揚げますね~」とのこと。それはコロナ禍でも変わらないのだとか。さらに、「そんな大量のコロッケをどうやって仕込んでるの?」と尋ねれば、「毎朝3時、4時頃から仕込んでるんです」。さすが人気店の仕込み、朝早くから頑張ってるんですね。
人気の秘訣その1:「テキ屋スタイル」が親しみやすい
その場で揚げているのを見ることができる「テキ屋スタイル」は、どこか懐かしさを感じながらも手軽に買える親しみやすい雰囲気があります。
人気の秘訣その2:いつでも熱々、揚げたて!
基本的には、食べ歩き用もテイクアウトもその場で揚げたばかりのものを提供してくれます。某ファーストフードのポテトフライみたいに揚げたてじゃないときがあってガックリ……ということもなし! いつでもアツアツを食べることができます。これ、結構肝心ですよね。
人気の秘訣その3:シンプルで分かりやすいメニューに親近感!
メニューはとてもわかりやすくこれだけ。並んでいる間に揚げたての香りを嗅ぎながら、買うものにちょっとだけ悩むのも乙です。
80円(税込)のコロッケが圧倒的に人気ですが、その他のメニューも気になるところ。今回はコロッケ、ハムカツ、ミンチカツの3つを購入してみました。
本当に絶品だった! 懐かしくて優しい味が染みる「コロッケ」
1個 80円(税込)
サクッとしたちょうど良い厚みの衣の中身は、ほぼ“じゃがいも”と言ってもいいほど具がシンプル。ほんの少しの牛肉に、甘すぎないほんのり甘い味付けが絶品です。
ホクホク感というよりは、じゃがいものしっとりした食感で衣との相性もいい感じ。片手の中に収まるサイズ感ですぐに食べきれるのが、人気ポイントのひとつでもあるような気がします。
絶妙な厚みとサクサク感の「ハムカツ」もおすすめ
1枚 80円(税込)
続いて「ハムカツ」です。昔から馴染みのある薄めのハム1枚を揚げたハムカツは、サクッとした衣とハムの程よい塩っ気が相性よく、これまた絶品! 薄いのに食べ応えがあるのがいいですね。コロッケもハムカツも胃に重たくなく、おやつ感覚で食べられますよ。
晩ご飯のメインに「ミンチカツ」をお持ち帰り
1枚 130円(税込)
ジューシーさ満点の「ミンチカツ」は、挽肉の味をしっかり残したシンプルな味付けで食べやすいのが特徴。かといって、肉々しさが感じられるわけでもなく、あっさりとした味わいの挽肉がぎっしり詰まっています。
ボリューミーなように見えますが、油っこくない&味が濃くないので、こちらもすぐに食べ切れてしまうという不思議さ。晩ご飯のメインメニューにもぴったりです。
コロッケもハムカツもミンチカツも揚げ物にしては重たくなく、おやつ感覚でペロリと食べられてしまう美味しさに感動しました。70年以上、コロッケ道を極めてきた『中村屋』の「コロッケ」をぜひ、堪能してみてください。
(撮影・文◎道面梓)
●SHOP INFO
店名:中村屋
住:大阪府大阪市北区天神橋2-3-21
TEL:06-6351-2949
営:9:00~18:30
休:日・祝日
*営業時間は変更になる可能性もあります。