「専業主婦なのに夫の弁当を作らないのは恥ずかしい?」という相談に賛否両論
春から新生活で、お弁当を持っていく環境になった人も多いことだろう。作る人の苦労も偲ばれるが、掲示板ミクルに4月下旬、「専業主婦なのに主人のお弁当を作らないのは恥ずかしい事なのでしょうか?」と問いかけるスレッドが立った。
投稿者は31歳で妊娠6か月の女性。夫は41歳の会社員で、相談者が朝どうしても起きられないため(10〜11時近くまで寝坊してしまう)、夫の昼食はコンビニ弁当だという。結婚して1年のうち数回しか弁当を作ったことがないため、先日夫が上司から
「結婚したのにお弁当はないのかー?」
と言われたそう。夫は40歳まで独身で、結婚したのにそれまでと変わらずコンビニ弁当のため、そう言われたのだという。(文:篠原みつき)
「現代では冷凍食品のお弁当が当たり前」という声
夫の職場はほとんど既婚者で、奥さんの大半がパートだが、皆お弁当を作ってもらっている。おかずはほとんど冷凍食品だというが、会社の人が皆弁当持ちの中、自分だけコンビニに行くのは、恥ずかしいというよりちょっと寂しいかもしれない。
相談者は、夫は優しすぎるくらいで家事の文句は一切言わないが、「お弁当がないのはやっぱり恥ずかしいことなのかな」「ダメな妻で……」などと気にしていた。
スレッドの回答は、「ご主人が『妻は今妊娠中だから』と言えばよいのでは?」など、無理しなくていいという励ましが多かった。また、「子どもが冷凍食品を一切食べないので全て手作り」と書いた人は、学校では全部冷凍食品の子のほうが多く、手作りを珍しがって見に集まって来るらしいと明かした。
「このことから、現代では冷凍食品のお弁当が当たり前なのだと思います。なので手作りや、作れないことに関して引け目を感じることもないように思います」
と意見も寄せている。他方、夫が自分で作るという声や、専業主婦だけど作っていないという人もいて、家庭ごとの必要に応じて用意すればいいことが分かる。
実は筆者も今月から、子どものお弁当を毎朝5時台に起きて作ることになり、正直言って辛い。そのため、相談者の夫の上司に対しては「余計なことを言って……」と敵意すら感じてしまう。つわりが収まったとはいえ妊娠中の身体は本調子ではないのだから、無理は禁物だ。夫がどうしても弁当が欲しいと言っているわけでもないのに、「嫁=愛妻弁当」という圧力は、悪気なしとはいえやめていただきたい。
「旦那さんのお給料で生活させて貰ってるのに、コンビニ弁当?」1
一方で、スレッドには投稿者に対する批判的な意見も出ている。
「旦那さんのお給料で生活させて貰ってるのに、コンビニ弁当とかはどうなんでしょうか?」
「専業主婦で手のかかるお子さんも居ないのに朝10時〜11時にならないと起きられないのは何故だろう」
「作るとしても冷凍食品前提とか、ちょっとどうかと思います」
確かに「どうしても起きられず11近くまで寝坊」は、生活習慣がどうなっているのか疑問が残る。やる気と愛情の問題、見送りくらいしてあげれば?という声や、「経済的ではない」との指摘も。また、夫は健康に気をつかうべき中高年なのに、10歳も若い奥さんと結婚して「コンビニ弁当や冷凍食品の弁当って何だか可哀想」と責める人もいた。
筆者も文句を言いつつほぼ冷凍食品の弁当を作っているため、できる範囲で作ってあげたら? と思う気持ちは分かる。スレッドの励ましの中にも、冷凍食品や夕飯のおかずの残りを利用、夜のうちに仕込んでおくなど、朝寝坊でもできる弁当づくりのアドバイスをする人は多かった。なんだかんだ言いつつ、子育ても介護もしていない専業主婦に、世間の目は厳しいようだ。【参照元:掲示板ミクル https://mikle.jp/】