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奈良県は4月27日午後、前日に発売したばかりだった飲食店の需要喚起キャンペーン「GoToイート」のプレミアム付き食事券を停止すると発表した。

奈良県近隣の京都府、大阪府、兵庫県では緊急事態宣言が出されているほか、奈良県内でも感染者数は増加傾向にあり、批判が相次いでいた。

●奈良市はすでに「ステージ3」

奈良県によると、感染拡大を受けて「緊急対処措置」をとることを受けたもので、実行期間は、近隣府県と同じく5月11日まで。すでに予約済みの食事券は、緊急対処措置後に発券を延期するという。

農水省によると、「GoToイート」は、その都道府県が、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が定めた4段階のステージのうち、感染拡大が深刻な「ステージ3」「ステージ4」に至っていないことを実施の基準にしている。

しかし、すでに奈良市は4月26日現在「ステージ3」に達しているなど、感染拡大が懸念されており、新型コロナの病床占有率は74%になっている(4月26日現在)。また、奈良県近隣の京都府、大阪府、兵庫県では緊急事態宣言が出され、滋賀県でも4月26日、独自の判断でGoToイートの食事券を停止していた。

こうしたことから、奈良県に対して批判が集中、農水省も事態を重くみて、奈良県に対し、適切なタイミングか確認し、しかるべき判断をするように伝えていた。