杉良太郎

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 俳優の杉良太郎が23日、東京・渋谷区にある「全国地域婦人団体連絡協議会」を表敬訪問し、老人をターゲットとした特殊詐欺の危険について注意喚起を行うとともに、健康で長寿を迎えるにはどうすれば良いかなどについて持論を述べた。

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 杉は厚労省健康行政特別参与も務めるが、健康のために高齢者へダンスをすすめているとのこと。杉は「ダンスをし、体を動かしながら、みなさんの前で披露する。見ていただくという幸せ感を味わうことによって、いくら歳がいっても元気でいられるんじゃないか」と自身の考えを述べ、健康クリエイターとしてEXILEのTETSUYAとも協力しあっていると明かした。高齢者がより健康でいることが特殊詐欺被害を防げるという考えだ。

 杉は「コスチュームは今アイドルの方々が踊っているような衣装やメーキャップを使うんです。アイドルと同じような格好をして、一年に一回、ダンスをする機会を作って、若い子が勝つか高齢者が勝つか、そういう試みもやっていきたい。音楽も振り付けも(ダンスの)Dリーグから(人材を)派遣したい」と熱っぽく語る。

 新型コロナウィルス蔓延に伴う緊急事態宣言発令に関しても、「今はコロナを第一優先に考えるべき。コロナに対して、ワクチンがどれだけ早く皆さんの手元に届くか、どれだけ早く接種が完了するかによって、経済活動などにも影響が出る」と持論を展開。「飲食店、飲み屋、カラオケ……。なぜこういう場所が重点的になっているかというところがあまりニュースでも報道されない。食べる飲むことが悪いことではなく。飲んで羽目を外してマスクを外したり、大声を出したりする人がいる。そこを守れる人はいいけど守れない人がいる。だからそういう場所を重点的にやっている」と真剣な表情で話す。

 自身も飲食店で「マスクを半分外して説明する店員」に遭遇したといい、「あなたの唾を食べにきたんじゃないって思わず思ってしまう。気にしない人は何をやっても気にしない。どんぶりの中に指が入っていても気にしない。そういうところを気をつけなさいといっている。そこをわかって欲しい。でもこうして訴えても半分くらいは聞いていない。だから感染者が増えていく」と警鐘を鳴らす。

 高齢者を狙った特殊詐欺に関しても、「自分の身は自分で守らないと。自分の財産を取られてからでは遅い。詐欺に騙されないで」と最後まで訴えていた。

(取材・文:名鹿祥史)