子どもの自殺「コロナで深刻、SOSを受け止めて」 不登校新聞がGW明けの増加を懸念
子どもの自殺が増え始める5月から注意をーー。
NPO法人全国不登校新聞社が、プレスリリース(4月23日付)で呼びかけた。
小・中学生の自殺者数は、新型コロナウイルスの感染拡大があった2020年に過去最多の499人となった(1980年以降、警察庁調べ)。
5月から年末まで前年の数を上回り続けた。もっとも自殺者数が多かったのは8月の65人で、前年同月(28人)との差も最大になった。
不登校新聞社によれば、子どもは例年5月の連休明けに、体調を崩しがちになり「心にたまったSOS」を発信する傾向にあり、不登校や激しい自傷行為につながるケースがあるという。
5月の「ストレスサイン」として、下のような行動がみられる。
・連休後に体調を崩しやすくなる。
・運動会などの学校行事後に登校できない。
・手洗いやお風呂に何度も入るなどこだわりが強くなる。
編集長の石井志昴さんは、コロナの影響は子どもの体だけでなく、心にも深刻な影響を与えていると話す。「今年はより多くの子どもからSOSが出てくるものと思われます」と注意を呼びかけた。
子どもがサインを出した場合、言葉に出して心配していることを伝える(Tell)など、「TALKの原則」を意識して、接することを推奨した。