4期16年 82歳の全国最高齢市長が退任
4期16年にわたって佐野市の発展に尽くした岡部正英市長の退任式が16日に行われ、駆け付けた市民らに見送られ市役所を後にしました。
82歳と、現役では全国最高齢市長だった岡部市長は、保守系4人が激戦を演じた今月11日の佐野市長選挙で敗れ、4期16年の市政運営に幕を下ろすことになりました。
岡部市長は退任式で、幹部職員およそ70人を前に最後のあいさつをした後、7階ある庁舎のそれぞれのフロアで職員らに感謝の言葉を述べて回りました。
2005年、1市2町の合併により誕生した新生・佐野市の初代市長に就任した岡部市長は、10年前の東日本大震災や市内を流れる秋山川が決壊した2年前の東日本台風、そして今も猛威を振るう新型コロナウイルスの対応と、常に先頭に立ってリーダーシップを発揮してきました。
中でも、一番の思い出として深刻な経営難と医師不足に陥っていた佐野市民病院の再建に道筋を立てたことを挙げました。
そして「長いようで短かった。何の悔いもない。今後は一市民として佐野市の発展に尽くしたい」と述べ、庁舎の玄関前に集まった関係者や市民に見送られ、辣腕(らつわん)を振るった仕事場を後にしました。