65歳以上の一般の高齢者に向けた新型コロナウイルスのワクチン接種の予約受付が始まっている自治体があります。

予約の電話がつながらないなど混乱も見られますが、担当者は「接種を希望する人は必ず受けられるので安心してほしい」と呼びかけています。

高根沢町は80歳以上は今月7日から、75歳以上は12日から電話とインターネットで予約を始めました。

午前9時の電話受付開始から4台の電話は鳴りっぱなしです。

高根沢町によりますと、予約初日に585件、4日間でトータル1843件の予約を受け付けました。

接種会場に自家用車で行けない人には町のデマンドタクシーが無料で利用でき、担当者は丁寧に予約可能日を説明していました。

ワクチン接種は市や町が行いますが、仕組みは国が作り、国がワクチンを確保してそれぞれの自治体に配分します。

ところが国からのワクチン供給は遅れ、いつ自治体に届くのかも現場には伝わっていません。

高根沢町には65歳以上の高齢者がおよそ7800人います。

「供給が決まってから予約を受け付けても遅い。国から何も情報はないが供給されることを前提に対応せざるを得ない」という現状があります。

町の担当者は「時間はかかるが、希望者は必ず接種を受けられる」と呼びかけています。