PKキッカーをアンヘルに奪われたうえ、指揮官に激怒されたエネス・ウナル。(C) Getty Images

写真拡大

 3月21日に行なわれたラ・リーガ第28節で、久保建英が所属する15位のヘタフェは、17位のエルチェとホームで対戦。残留争い直接対決を、1−1で引き分けた。

 20分に、敵のCKからペレ・ミジャのゴールを許したヘタフェは、60分に7試合ぶりに先発出場を果たした久保のアシストから、エネス・ウナルが同点ゴールを奪取。84分には敵のハンドでPKを獲得したものの、アンヘル・ロドリゲスがGKにセーブされ、勝ち越しはならなかった。

 驚きのシーンが中継カメラに映し出されたのは、このPK失敗の直後に交代となったエネス・ウナルがベンチヘ下がった時だった。同点ゴールを叩き出したにもかかわらず、ホセ・ボルダラス監督から激しく叱責されたトルコ代表FWが逆ギレ。こちらも負けじと指揮官を罵ったのだ。

 いったい何があったのか。試合後、ボルダラス監督は次のように説明している。

【動画】久保建英の絶妙アシスト
 
「彼を交代させた時、私が『PKを蹴る指示をしていただろ。なぜ蹴らないんだ』と言ったので、ウナルは腹を立てたんだ。彼はリーガで100%のPK成功率を達成し、5つのPKを決めていた」

 この試合では後半開始4分で交代させられたMFネマニャ・マクシモビッチも、ドレッシングルームに下がる際に怒りを露わにしていた。

 久保の活躍もあり、同点に追い付いたヘタフェだが、調子が上がらないなか、一枚岩になっているとは言い難いチーム状況のようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部