理学療法士おすすめ!ダイエット停滞期を乗り越える方法6選
「だんだん痩せなくなってきた」
「ダイエットの停滞期はどう対処すればいいの?」
このようなお悩みをお持ちではないでしょうか。
ダイエットを始めて、最初の頃は体重がグングン落ちていくのに、だんだんと体重が減らなくなっていく停滞期。停滞期は結果が出にくいので、ダイエットに対するモチベーションが下がってしまいますよね。
そこで今回は、「ダイエット停滞期」を克服する方法についてご紹介していきます。ダイエットの停滞期で悩んでいる方は、ぜひご参考まで!
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1.ダイエットの停滞期はなぜ起きるのか?
体重が減らなくなったり、逆に増加したりしてしまうこともある停滞期。なぜ、ダイエットの停滞期は起こるのでしょうか。
停滞期の原因は、ホメオスタシスの維持が関係しているといわれています。ホメオスタシスは「恒常性(こうじょうせい)」とも呼ばれ、体重を一定の範囲内で維持し続けようという反応です。
ダイエットを行うことで、急激に食事量が減ったり運動量が増えたりして、体重が減ります。この体重減少をからだは異常反応ととらえてしまい、元の体重に戻そうとするのです。これは、飢餓状態から人間のからだを守ろうとする正常な反応です。
ホメオスタシスが起こると、基礎代謝が低下してエネルギーを消費しにくくなります。いわば、からだが省エネモードになっているわけです。
停滞期は、ダイエットを開始してから1か月程度、または体重の5%が減少したくらいで起こるとされています。また、停滞期は2週間で終わる方もいれば、1か月、長くて半年かかる方もいるといわれています。
2.停滞期の対処法6選
では、ダイエット停滞期をどのように乗り越えていけばいいのでしょうか。ここでは、ダイエット停滞期の対処法を6つ、ご紹介します。自分に合った方法を試してみてください。
2-1.摂取カロリーや食材を見直す
目安となる食事量は、ダイエット中に変化していくものです。ダイエットを始めた当初の食事をいつまでも続けていると、停滞期の原因になる可能性があります。
ただ単に食事量を減らしたのでは、しだいに筋肉量が落ち、基礎代謝(何もしていなくても毎日消費されるカロリー)が下がってしまいます。筋肉量を維持するためにはタンパク質をしっかり摂ることが大切ですし、老廃物を排出しやすくし、痩せやすいからだになるためには、バランスの良い食事が大切です。
摂取カロリーや食材は、1週間単位で見直すのがベストです。食べ過ぎていないか、もしくは必要な栄養を摂れているかなど、細目にチェックしましょう。
2-2.運動メニューを見直す
運動メニューも、体重の変化に合わせて見直していくべきです。とくに、有酸素運動ばかりでは筋肉量が増えずに、基礎代謝が低下してしまいます。
有酸素運動では速筋と呼ばれる細い筋肉が主に使われますが、基礎代謝アップのためには遅筋と呼ばれる太い筋肉を鍛える必要があるのです。遅筋は、筋トレなどの負荷の高いトレーニングによって鍛えることができます。
基礎代謝を上げてダイエットの停滞期を乗り越えるためには、適度に筋トレなどを入れて筋肉量アップを図ってみるのもおすすめですよ。筋肉量を増やすことをバルクアップと呼びます。ダイエットと合わせてバルクアップも行ってみましょう。
2-3.質の良い睡眠をしっかりとる
睡眠はとても重要です。なぜなら、質の悪い睡眠だとストレスがたまりやすくなり、暴飲暴食につながりやすいほか、休息がしっかりとれないと、からだ全体の代謝や巡りも悪くなり、痩せにくいからだになってしまうからです。
ストレスと食欲をおさえ、ダイエット効率を上げるためにも、質の良い睡眠をとることを心がけてみましょう。
2-4.からだの歪みやむくみにアプローチ
倦怠期にはストレッチやマッサージで、からだの歪みやむくみを取ることも効果的です。
代謝も低くなって、痩せにくい体質になってしまっています。入浴後のストレッチやマッサージを心がけてみましょう。
からだの歪みが改善されると、眠っていた筋肉が活動し始め、むくみが解消されると水太りが解消され、痩せやすいからだに変化してくと言われています。
2-5.チートDAYを設定する(なんでも食べていい日を2週間に1回)
チートDAYとは、「だます日」という意味。からだのホメオスタシス機能をだますために、2週間に1回ほど、なんでも食べていい日を取り入れてみましょう。
なんでも食べていい日を設定することで、からだに飢餓状態と認識させないで済み、からだが省エネモードに切り替わるのを防げます。
2-6.あえて何もしない(これまでのダイエットを変えず様子見)
これまでの内容と矛盾するように思えてしまうかもしれませんが、あえて何もしないのも停滞期の過ごし方。なぜなら、停滞期に頑張りすぎてダイエットを挫折してしまう方が多いからです。
焦る気持ちがあると、どうしてもストレスが溜まってしまいます。ストレスはダイエットの大敵。「いまは体重が落ちない時期なんだ」と割り切って、あえて何もしないこともダイエットにおいて重要になります。
3.漢方薬で内側から痩せやすい体に(情報提供:あんしん漢方)
「何をしてもダイエットの停滞期に効果がでない…」
「いつもリバウンドをくり返してしまう…」
そんな方には漢方薬がおすすめです。
漢方薬は医薬品として効果と安全性が認められているお薬です。
「運動不足による肥満」「食べ過ぎによる肥満」「ホルモンバランスによる肥満」などの症状にも、効果のある漢方薬はいくつもあります。
漢方医学では、体重の増加にはいくつかの理由があると考えられています。例えば、漢方医学の考え方では、「ストレスで食べすぎてしまう(気の乱れ)」「水が体内に溜まってしまう(水太り)」「ホルモンバランスが崩れて太りやすくなった」などが、体重増加の原因として挙げられます。
漢方薬はダイエットを目的とする場合、さまざまなアプローチ法で、「お腹周りの脂肪」「むくみ(水太り)」「便秘」といった症状に働きかけていきます。体質に合った漢方薬を服用すれば、あなたのダイエットをサポートしてくれるでしょう。
そして、医薬品である漢方薬ですが、理想的な心とからだへ導くことを目的としている点も特徴です。漢方薬は体質の改善に働きかけるため、リバウンドを繰り返したくない方への痩せやすい体質づくりには最適といえるでしょう。
また、漢方薬は比較的、副作用が少ないといわれているため、安心して服用できる点もメリットです。そのため、健康作りやダイエットを目的とされる方にも問題なくお使いいただけます。
「バランスの取れた食事や運動などを毎日続けるのは苦手」という場合でも、漢方薬なら毎日のむだけ。これなら、手間なく続けられますね。
<停滞期に悩んでいる方におすすめの漢方薬>
・大柴胡湯(だいさいことう)
気の巡りを促してストレスを低減させ、便通も解消します。体内の代謝のバランスを整えることで脂肪燃焼をサポートします。高血圧や肥満に伴う肩凝り・頭痛にも使用できます。
・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
水分循環を促し、余分な水を排泄させます。水太りの肥満症の方によく使用されます。肥満に伴う関節の腫れや痛みにも有効です。
・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
血流や水分代謝を促し、からだ全体の巡りを整えます。便や汗などで、不要物を体外へ排出しからだを軽くします。脂質代謝機能を改善し、溜め込んでいる脂肪を減らすのに役立ちます。
ただ、注意したいのは、漢方薬は自分に合っているか否かがとても大切だということです。自分の今の状態に合っていない場合は、効果がないだけでなく、副作用の心配もあります。購入の際には、漢方に精通した医師、薬剤師等にご相談することをおすすめします。
●あんしん漢方
4.ダイエットの停滞期を乗り越えよう!
ダイエットの停滞期についてご紹介しました。
停滞期は、からだの防衛反応です。停滞期は2週間〜1か月程度続くことが考えられるので、そこで挫折しないように、いろいろな対処法を試していきましょう。
また、ダイエットの停滞期には漢方薬もおすすめです。気になった方は専門家に相談して、ご自分に合った漢方薬の服用を始めてみましょう。
[文:あんしん漢方]
理学療法士 濱南くにひろ
公立大学を卒業後、病院で理学療法士としてリハビリテーションに携わる。車イスバスケットボールチームのトレーナー経験もあり、医療・福祉・スポーツ分野に幅広く関わる。現在はフリーランスWebライターとして活動中。