巨人の梶谷隆幸(C) Kyodo News

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 1番・梶谷隆幸、2番・坂本勇人、3番・丸佳浩…

 2月22日に行われた巨人の紅白戦で、1番・梶谷、2番・坂本、3番・丸と並んだ白組の1〜3番のラインナップに原辰徳監督は「やっぱり迫力がある」とつぶやいた。

 昨年は開幕から坂本、丸の状態が上がらず、1番を務めることが多かった吉川尚輝も好不調の波が大きく、なかなか上位打線を固定することができなかった。1番打者に至っては、原辰徳監督が3度目の監督となった以降、決まった存在の選手が現れず、2019年11月27日に行われた『ニッポン放送ショウアップナイターカンファレンス2020』で、原監督が「1番と5番バッターが固まれば、非常に落ち着いた攻撃陣になると思います」と話すほどだった。

 1番候補の梶谷は昨季DeNAのトップバッターとして、リーグ2位の打率.323、出塁率はリーグ5位の.387、さらにはリーグ9位の19本塁打と率が残せて、長打も打てる。ここ数年、巨人が課題にしていた1番打者の問題が解決の方向に進みそうだ。

 梶谷がシーズン通して1番に座ることができれば、2番・坂本、3番・丸、4番・岡本和真と右、左、右とジグザグに続いていく打線は他球団に脅威を与えることだろう。坂本、丸ともに出塁率が高く、昨季本塁打と打点の二冠王に輝いた4番・岡本がチャンスで打順が回ってくる可能性が高くなり、打点数も大幅アップが見込めそうだ。

 ただ、唯一不安な点があるとすれば、梶谷がシーズン通してプレーすることができるかどうか。昨季は109試合に出場したが、18年と19年はともに41試合ずつの出場にとどまった。故障なく1年間プレーできれば、1番・梶谷から始まる攻撃陣はリーグトップクラスといえる。

 リーグ3連覇を目指す巨人。上位打線を固定してシーズン通して戦い、リーグ3連覇、2012年以来の日本一を達成することができるか注目だ。

(ニッポン放送ショウアップナイター)