2021年・配信で見られるおすすめドラマ。最新話題作から涙の名作まで
ステイホームの影響もあり、配信ドラマ人気がますます高まっています。
ここではぜひチェックしておきたい作品を、ドラマライターの小田慶子さんと、エンタメに詳しい西森路代さんのおすすめコメントとともに紹介します。
話題の配信ドラマ集めました
『MIU404』や『恋はつづくよどこまでも』…昨年話題になったドラマや過去の名作が配信でも見られる時代です!
刑事ドラマ×バディものの人気フォーマットに、当代一流の脚本家が挑んだ2020年の傑作
警視庁機動捜査隊が舞台の本作は「脚本家・野木亜紀子さんの綿密なリサーチによる物語の密度は海外ドラマ並」(小田さん)と、プロもうなる完成度。
「男性の絆を中心に描くバディものながら、女性を丁寧に描く点も新鮮」(西森さん)
新米刑事役を熱演する岡田健史さんの魅力も完全開花。
「急成長し、ベテランに負けない存在感を発揮しています」(小田さん)
『MIU404』
事件発生時、現場に急行して初動捜査に当たる機動捜査隊に召集された伊吹(綾野 剛)と志摩(星野 源)。ぶつかりながらも絆を深めていく。
Paraviで配信
「細やかな人物描写と、巧妙にはり巡らされた伏線の回収ぶりに脱帽」(小田さん)
『アンナチュラル』
法医解剖医・ミコト(石原さとみ)らが解剖をとおして不自然な死の真実に迫る。
Paravi、Huluで配信
少女漫画のエッセンスを吸収しオリジナル脚本にも意欲的
「恋つづロス」も生んだ『恋はつづくよどこまでも』、『私の家政夫ナギサさん』などヒット多数のTBS火曜22時(火10)枠。
「『ラブコメの火10』の評価も定着。オリジナル脚本で進化する“胸キュン”に期待」(小田さん)
『恋はつづくよどこまでも』
ドSで毒舌な医師・天堂(佐藤 健)に恋をした看護師・佐倉(上白石萌音)。まっすぐに思いを伝え続けるひたむきさが、やがて奇跡を起こして…
Paraviで配信
『逃げるは恥だが役に立つ』
契約結婚から始まった、みくり(新垣結衣)と平匡(星野 源)。こじらせながらもやがて本当に愛し合う夫婦に。
Paravi、Amazonプライムビデオで配信
マスクに検温、除菌…。コロナ禍の生活をリアルに描いて「今」を表現
コロナ禍を日常の背景とする作品も登場するように。
「“ソーシャルディスタンスドラマ”として、林 遣都さんが1人3役を演じた『世界は3で出来ている』(フジテレビ系)は快作。同作の脚本家が手がけた『#リモラブ〜』も期待を裏ぎらず、現実をいち早く笑いに」(小田さん)
『#リモラブ〜普通の恋は邪道〜』
企業で働く、完璧主義の産業医・美々(波瑠)が、オンラインゲームで出会った、同じ会社の見知らぬだれかに恋をして…
Huluで配信
美しい映像とともに、思春期の性や女性の生き方をリアルに描く
原作の発表は100年以上も昔。その“古典”を現代風解釈にアップデートしています。
「女性の自立、人種差別やLGBTなども扱う、リアルな世界に驚くかも。当時の制約下で作者が本当に伝えたかったことはなにか、あらためて考えさせられます」(小田さん)
『アンという名の少女』
カナダのプリンス・エドワード島を舞台に、老兄妹に引き取られた個性的で想像力豊かな孤児のアンが、自立した大人の女性として成長していく。
Netflixで配信
『ザ・ボーイズ』
絶大な支持を集めるスーパーヒーローが活躍する世界。欲に憑かれ腐敗したヒーローたちの真の姿を知り、一般人の集団“ザ・ボーイズ”が立ち向かう!
Amazonプライムビデオで配信
『コブラ会』
映画『ベスト・キッド』では“悪役”だったジョニーの40年後を描く。空手道場「コブラ会」の再興を図るが、かつてのライバル・ダニエルがそれを阻み…。
Netflixで配信
深夜ドラマでは社会問題を扱う良作が多数。
「コメディであってもテーマが深いのが共通しています」(西森さん)
『ホームルーム』
イケメン教師・愛田(山田裕貴)の正体は、女生徒を狂愛するストーカーで…。「“サイコな愛”を美化せず、異常性をきちんと描いています。結末も納得」(西森さん)
Hulu、U‐NEXTで配信
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』
文芸部に所属する女子高生5人が、これまで目をそらしてきた“性”や“恋愛”に翻弄される。
「性に興味をもち始めた十代の少女たちの姿がリアル」(小田さん)
TSUTAYAプレミアムで配信
お決まりの外科医ものだけじゃない! さまざまな医療従事者が登場
「安定した人気の医療ものは差別化が進んでいます。『監察医 朝顔』では死体解剖を行う法医学者が主人公。ほかにも病院薬剤師、産業医など職種は多彩に」(小田さん)
人間ドラマに感動するだけでなく専門職についても学べそう。
『監察医 朝顔』
震災で母を失ったのを機に法医学者となった主人公・朝顔(上野樹里)が、刑事の父(時任三郎)と遺体の“生きた証し”を探る(フジテレビ系・毎週月曜21時放送中)
FODプレミアムで配信
だれもが抱く女性の正直な欲望を当たり前のものとして描く
「性描写というよりセックスのある世界そのものが描かれなくなっています」(小田さん)とは、近年の地上波ドラマについて。現実感ある恋愛描写を観たいなら、動画配信サービスのオリジナルドラマが◎。「女性の性に向き合った作品に出合えます」
『FOLLOWERS』
人気カメラマン・リミ(中谷美紀)はアラフォーになり、自分の子どもを望むように…。「結婚に興味はないが子どもは欲しい、という主人公に共感」(小田さん)
Netflixで配信
感染症の影響で放送スケジュールが乱れたため、過去の名作が再放送されて話題になることもあった2020年。
「再評価される作品が増えるのはよいこと。私のおすすめは『29歳のクリスマス』。今観ても女性の生き方として最先端」(小田さん)
『愛しているといってくれ』
2020年、特別版として25年ぶりに放送されて大きな話題に。聴覚に障害のある画家(豊川悦司)と、女優の卵(常盤貴子)の織りなす繊細なラブストーリー
Paravi、Amazonプライムビデオで配信
人気BLマンガが原作! 丁寧な心理描写に国内外で絶賛の声
恋愛に縁遠いまま30歳を迎え、魔法の力を手に入れた会社員の恋愛ドラマ『チェリまほ』が話題!
「純粋に人を思う愛情や、ふたりの恋の過程を丁寧に追う点が魅力です。日本だけでなく、タイや韓国など海外にもファンが増加中」(西森さん)
『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』
触れた人の心を読める魔法を手に入れた安達(赤楚衛二)は、イケメンで社内のエース・黒沢(町田啓太)が自分を好きと知り…
TSUTAYAプレミアムで配信
<取材・文/ESSE編集部>
●教えてくれた人
ドラマライター、編集者。出版社勤務を経て、雑誌、新聞、ウェブなどに執筆。「ザテレビジョンドラマアカデミー賞」の総評を執筆。
ライター。編集者、ラジオディレクターを経て独立。国内のドラマ、映画をはじめ韓国、香港などアジアのエンターテインメントに精通。
ここではぜひチェックしておきたい作品を、ドラマライターの小田慶子さんと、エンタメに詳しい西森路代さんのおすすめコメントとともに紹介します。
話題の配信ドラマ集めました
話題になったあのドラマ、配信でもう一度!
『MIU404』や『恋はつづくよどこまでも』…昨年話題になったドラマや過去の名作が配信でも見られる時代です!
●“バディ(相棒)もの”の新機軸!『MIU404』はドラマ嫌いほど観てほしい
刑事ドラマ×バディものの人気フォーマットに、当代一流の脚本家が挑んだ2020年の傑作
警視庁機動捜査隊が舞台の本作は「脚本家・野木亜紀子さんの綿密なリサーチによる物語の密度は海外ドラマ並」(小田さん)と、プロもうなる完成度。
「男性の絆を中心に描くバディものながら、女性を丁寧に描く点も新鮮」(西森さん)
新米刑事役を熱演する岡田健史さんの魅力も完全開花。
「急成長し、ベテランに負けない存在感を発揮しています」(小田さん)
『MIU404』
事件発生時、現場に急行して初動捜査に当たる機動捜査隊に召集された伊吹(綾野 剛)と志摩(星野 源)。ぶつかりながらも絆を深めていく。
Paraviで配信
●『MIU404』の脚本家、野木流ミステリに浸るなら『アンナチュラル』
「細やかな人物描写と、巧妙にはり巡らされた伏線の回収ぶりに脱帽」(小田さん)
『アンナチュラル』
法医解剖医・ミコト(石原さとみ)らが解剖をとおして不自然な死の真実に迫る。
Paravi、Huluで配信
●『恋つづ』『わたナギ』…胸キュン覇権はTBS・火10が完全掌握
少女漫画のエッセンスを吸収しオリジナル脚本にも意欲的
「恋つづロス」も生んだ『恋はつづくよどこまでも』、『私の家政夫ナギサさん』などヒット多数のTBS火曜22時(火10)枠。
「『ラブコメの火10』の評価も定着。オリジナル脚本で進化する“胸キュン”に期待」(小田さん)
『恋はつづくよどこまでも』
ドSで毒舌な医師・天堂(佐藤 健)に恋をした看護師・佐倉(上白石萌音)。まっすぐに思いを伝え続けるひたむきさが、やがて奇跡を起こして…
Paraviで配信
●火10 作品これだけは観て!“ムズキュン”な恋愛模様に夢中に!“恋ダンス”もヒット
『逃げるは恥だが役に立つ』
契約結婚から始まった、みくり(新垣結衣)と平匡(星野 源)。こじらせながらもやがて本当に愛し合う夫婦に。
Paravi、Amazonプライムビデオで配信
●ウィズコロナ時代を描いた意欲作が登場
マスクに検温、除菌…。コロナ禍の生活をリアルに描いて「今」を表現
コロナ禍を日常の背景とする作品も登場するように。
「“ソーシャルディスタンスドラマ”として、林 遣都さんが1人3役を演じた『世界は3で出来ている』(フジテレビ系)は快作。同作の脚本家が手がけた『#リモラブ〜』も期待を裏ぎらず、現実をいち早く笑いに」(小田さん)
『#リモラブ〜普通の恋は邪道〜』
企業で働く、完璧主義の産業医・美々(波瑠)が、オンラインゲームで出会った、同じ会社の見知らぬだれかに恋をして…
Huluで配信
●海外ドラマは“だれもが知る名作”のビターな味変が新しい!
美しい映像とともに、思春期の性や女性の生き方をリアルに描く
原作の発表は100年以上も昔。その“古典”を現代風解釈にアップデートしています。
「女性の自立、人種差別やLGBTなども扱う、リアルな世界に驚くかも。当時の制約下で作者が本当に伝えたかったことはなにか、あらためて考えさせられます」(小田さん)
『アンという名の少女』
カナダのプリンス・エドワード島を舞台に、老兄妹に引き取られた個性的で想像力豊かな孤児のアンが、自立した大人の女性として成長していく。
Netflixで配信
●物語の“別の顔”を描く作品が続々!
『ザ・ボーイズ』
絶大な支持を集めるスーパーヒーローが活躍する世界。欲に憑かれ腐敗したヒーローたちの真の姿を知り、一般人の集団“ザ・ボーイズ”が立ち向かう!
Amazonプライムビデオで配信
『コブラ会』
映画『ベスト・キッド』では“悪役”だったジョニーの40年後を描く。空手道場「コブラ会」の再興を図るが、かつてのライバル・ダニエルがそれを阻み…。
Netflixで配信
●社会問題をポップに描いた深夜ドラマが健闘!
深夜ドラマでは社会問題を扱う良作が多数。
「コメディであってもテーマが深いのが共通しています」(西森さん)
『ホームルーム』
イケメン教師・愛田(山田裕貴)の正体は、女生徒を狂愛するストーカーで…。「“サイコな愛”を美化せず、異常性をきちんと描いています。結末も納得」(西森さん)
Hulu、U‐NEXTで配信
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』
文芸部に所属する女子高生5人が、これまで目をそらしてきた“性”や“恋愛”に翻弄される。
「性に興味をもち始めた十代の少女たちの姿がリアル」(小田さん)
TSUTAYAプレミアムで配信
●医療ドラマは主人公の職種にひとひねりがトレンド
お決まりの外科医ものだけじゃない! さまざまな医療従事者が登場
「安定した人気の医療ものは差別化が進んでいます。『監察医 朝顔』では死体解剖を行う法医学者が主人公。ほかにも病院薬剤師、産業医など職種は多彩に」(小田さん)
人間ドラマに感動するだけでなく専門職についても学べそう。
『監察医 朝顔』
震災で母を失ったのを機に法医学者となった主人公・朝顔(上野樹里)が、刑事の父(時任三郎)と遺体の“生きた証し”を探る(フジテレビ系・毎週月曜21時放送中)
FODプレミアムで配信
●リアルな恋愛を描いた作品なら配信系ドラマがおすすめ
だれもが抱く女性の正直な欲望を当たり前のものとして描く
「性描写というよりセックスのある世界そのものが描かれなくなっています」(小田さん)とは、近年の地上波ドラマについて。現実感ある恋愛描写を観たいなら、動画配信サービスのオリジナルドラマが◎。「女性の性に向き合った作品に出合えます」
『FOLLOWERS』
人気カメラマン・リミ(中谷美紀)はアラフォーになり、自分の子どもを望むように…。「結婚に興味はないが子どもは欲しい、という主人公に共感」(小田さん)
Netflixで配信
●名作の再放送も話題に!懐かしドラマに再燃する人続々
感染症の影響で放送スケジュールが乱れたため、過去の名作が再放送されて話題になることもあった2020年。
「再評価される作品が増えるのはよいこと。私のおすすめは『29歳のクリスマス』。今観ても女性の生き方として最先端」(小田さん)
『愛しているといってくれ』
2020年、特別版として25年ぶりに放送されて大きな話題に。聴覚に障害のある画家(豊川悦司)と、女優の卵(常盤貴子)の織りなす繊細なラブストーリー
Paravi、Amazonプライムビデオで配信
●ラブコメの新星『チェリまほ』が人気沸騰!
人気BLマンガが原作! 丁寧な心理描写に国内外で絶賛の声
恋愛に縁遠いまま30歳を迎え、魔法の力を手に入れた会社員の恋愛ドラマ『チェリまほ』が話題!
「純粋に人を思う愛情や、ふたりの恋の過程を丁寧に追う点が魅力です。日本だけでなく、タイや韓国など海外にもファンが増加中」(西森さん)
『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』
触れた人の心を読める魔法を手に入れた安達(赤楚衛二)は、イケメンで社内のエース・黒沢(町田啓太)が自分を好きと知り…
TSUTAYAプレミアムで配信
<取材・文/ESSE編集部>
●教えてくれた人
【小田慶子さん】
ドラマライター、編集者。出版社勤務を経て、雑誌、新聞、ウェブなどに執筆。「ザテレビジョンドラマアカデミー賞」の総評を執筆。
【西森路代さん】
ライター。編集者、ラジオディレクターを経て独立。国内のドラマ、映画をはじめ韓国、香港などアジアのエンターテインメントに精通。