50代夫婦の平屋暮らしに「納戸」は不要!少ないものですっきり暮らす
2階への上り下りが面倒になってくる老後に備えて、平屋暮らしが注目を集めています。
50代で引っ越し、平屋で夫婦2人暮らしをしている整理収納アドバイザーのRINさんに、小上がりや窓の数、納戸といったこだわりのポイントについて伺いました。
50代で念願だった平屋の小さな家を建て、住み始めて3年目になりました。実際に生活してみて、「本当に、平屋でよかった」と感じます。
そこで、とくによかったと感じる点をご紹介したいと思います。
新しい住まいの和室は小上がりになっていて、ダイニングからかさ上げしています。
小上がりにした和室が大活躍!
かさ上げにした理由は、
・ダイニングからのホコリやゴミが入りにくい
・寝ころぶ和室と座るダイニングが同じ高さだと落ち着かない
・小上りのふちに腰掛けられる
・ダイニングと一体化して使える
というものです。
ダイニングと一体化して使えるとは、どういうことでしょうか?
その秘密はダイニングテーブルにあります。
わが家では建築前から新しい家で使うダイニングテーブルは、無印良品の「ダイニングでもリビングでもつかえる家具」にしようと計画をしていました。
高さが、椅子は40cmでテーブルは60cmと、通常のテーブルより低めにつくられています。
2脚の椅子を繋げるとミニソファのようになるので、ダイニングテーブルとソファ2つを置けるスペースがない場合には使い勝手がいいです。
このサイズのダイニングテーブルだと4人まで座れますが、もし将来孫が生まれて、夫の母なども一緒に集まるようになるときには、ぐーんと和室の座卓にくっつけるのです。
間取り図
実際の間取り図で見るとこんな感じです。
普通の階段の段差(昇りやすい高さ)は20cm、そして腰かけやすい高さは40cmくらいと言われています。
しかし、わが家のかさ上げの高さは30cmにしたのはそんな使い方をしたかったからです。
立ち上がりがラクなテーブル席には女性陣が座り、ゆっくりお酒を飲みたい男性陣や子どもたちは座卓へ。
洗面台のスツールを置けば10人くらいまでは座れます。
こんな楽しいシーンを想像し、それが現実になるのもすぐでした。
今年は初孫が生まれ、和室が大活躍でした。
仕事柄、高齢者のお宅に伺うと厚手の大きなカーテンが洗えずに汚れたまま何年もそのままで過ごしている家庭が多いです。
ご家族が一緒にお住まいの場合はともかく、独居の場合は洗濯だけでなくカーテンを外すのも一苦労です。
年齢と共に免疫力が下がるので、本来は衛生的にしておきたいのですが、体力的に難しい。
そこで、わが家はダイニングの掃き出し窓と和室の腰高窓は、白いカーテンがかかっていますが、それ以外の窓にはカーテンをつけるのをやめました。
その代わり、外から見えないように曇りガラスにしました。
サッシの掃除もできるだけやりたくないので、南側のダイニングと和室の2か所の窓以外は、スリットガラス(細長い窓ガラス)にしました。
光と風を取り込めれば、問題はありませんでした。
サッシの掃除場所も減って思った以上に家事がラクになりました。
最近は大きな自然災害も多いので、雨戸のないスリットガラス部分には窓用飛散防止フィルムを貼ろうかと考えています。
これからは、住みやすさだけでなく、安全な暮らしができるように整えていきたいと思います。
今回家を建てるにあたって迷ったのは、大きい納戸やサービスルームをつくるかどうかです。
自分なりに納戸のメリット・デメリットを考えてみました。
【メリット】
・収納量が増える
・大きな物が入る
・テイストが合わない家具や雑貨を入れられる
【デメリット】
・たくさん入ると思うと安心して、物を増やしてしまう
・収納した物を忘れてしまう
・納戸の配置によっては、湿気でカビが生える可能性がある
以前マンションに住んでいたときには、奥行きのある納戸がありましたが、通路を確保するために手前のスペースに物は置けませんでした。面積の割に、収納量が少ないと感じました。
棚やラックを使って、納戸を使いやすくする工夫をしていましたが、それならば納戸ではなく収納庫でいいのではないかと思いました。
今まで物を減らしてきたこともありますし、大きな収納スペースは押し入れ1つで十分と考えて、結局納戸はつくらないことにしました。
じつは、当初の予定では、現在書斎スペースになっている場所を納戸にする案が設計士さんから出ていました。
この書斎スペースは私の仕事場でもあり、夫の大好きな漫画の本棚を収納する場所にもなっています。
使い勝手がよく、納戸にしなくてよかったと思っています。
アウトドアが好きな家庭などでは、大きな荷物が多いので納戸は必要になるでしょう。
しかし、あって当たり前と思わずに、自分に合った収納スペースを考えたいですね。
同じように、玄関収納も天井から床までの大きな収納を提案されました。
しかし、それほど靴はたくさんないので、真ん中にカウンターがあって物が飾れるスペースにしました。
好きなインテリアやお花を飾れるので、なごめるスペースになっています。
収納スペースが大きければ大きいほど、物は増えていきます。
せっかく小さい家を選んだのですから、物は少なく、スッキリと住みたいと思いました。
●教えてくれた人
20坪の平屋に夫婦二人暮らし。ブログ『Rinのシンプルライフ
』、YouTube「Rinチャンネル
」を運営。整理収納アドバイザー1級・(一社)日本防災共育協会認定講師。『50代からの暮らしの整え方
』(オーバーラップ)が発売中
50代で引っ越し、平屋で夫婦2人暮らしをしている整理収納アドバイザーのRINさんに、小上がりや窓の数、納戸といったこだわりのポイントについて伺いました。
完成した平屋の住み心地。小上がりをつくり、納戸をなくした理由とは?
50代で念願だった平屋の小さな家を建て、住み始めて3年目になりました。実際に生活してみて、「本当に、平屋でよかった」と感じます。
そこで、とくによかったと感じる点をご紹介したいと思います。
●(1) 「和室を小上がりにした」
新しい住まいの和室は小上がりになっていて、ダイニングからかさ上げしています。
小上がりにした和室が大活躍!
かさ上げにした理由は、
・ダイニングからのホコリやゴミが入りにくい
・寝ころぶ和室と座るダイニングが同じ高さだと落ち着かない
・小上りのふちに腰掛けられる
・ダイニングと一体化して使える
というものです。
ダイニングと一体化して使えるとは、どういうことでしょうか?
その秘密はダイニングテーブルにあります。
わが家では建築前から新しい家で使うダイニングテーブルは、無印良品の「ダイニングでもリビングでもつかえる家具」にしようと計画をしていました。
高さが、椅子は40cmでテーブルは60cmと、通常のテーブルより低めにつくられています。
2脚の椅子を繋げるとミニソファのようになるので、ダイニングテーブルとソファ2つを置けるスペースがない場合には使い勝手がいいです。
このサイズのダイニングテーブルだと4人まで座れますが、もし将来孫が生まれて、夫の母なども一緒に集まるようになるときには、ぐーんと和室の座卓にくっつけるのです。
間取り図
実際の間取り図で見るとこんな感じです。
普通の階段の段差(昇りやすい高さ)は20cm、そして腰かけやすい高さは40cmくらいと言われています。
しかし、わが家のかさ上げの高さは30cmにしたのはそんな使い方をしたかったからです。
立ち上がりがラクなテーブル席には女性陣が座り、ゆっくりお酒を飲みたい男性陣や子どもたちは座卓へ。
洗面台のスツールを置けば10人くらいまでは座れます。
こんな楽しいシーンを想像し、それが現実になるのもすぐでした。
今年は初孫が生まれ、和室が大活躍でした。
●(2) 「大きな窓は最小限にした」
仕事柄、高齢者のお宅に伺うと厚手の大きなカーテンが洗えずに汚れたまま何年もそのままで過ごしている家庭が多いです。
ご家族が一緒にお住まいの場合はともかく、独居の場合は洗濯だけでなくカーテンを外すのも一苦労です。
年齢と共に免疫力が下がるので、本来は衛生的にしておきたいのですが、体力的に難しい。
そこで、わが家はダイニングの掃き出し窓と和室の腰高窓は、白いカーテンがかかっていますが、それ以外の窓にはカーテンをつけるのをやめました。
その代わり、外から見えないように曇りガラスにしました。
サッシの掃除もできるだけやりたくないので、南側のダイニングと和室の2か所の窓以外は、スリットガラス(細長い窓ガラス)にしました。
光と風を取り込めれば、問題はありませんでした。
サッシの掃除場所も減って思った以上に家事がラクになりました。
最近は大きな自然災害も多いので、雨戸のないスリットガラス部分には窓用飛散防止フィルムを貼ろうかと考えています。
これからは、住みやすさだけでなく、安全な暮らしができるように整えていきたいと思います。
●(3) 「納戸をつくらなかった」
今回家を建てるにあたって迷ったのは、大きい納戸やサービスルームをつくるかどうかです。
自分なりに納戸のメリット・デメリットを考えてみました。
【メリット】
・収納量が増える
・大きな物が入る
・テイストが合わない家具や雑貨を入れられる
【デメリット】
・たくさん入ると思うと安心して、物を増やしてしまう
・収納した物を忘れてしまう
・納戸の配置によっては、湿気でカビが生える可能性がある
以前マンションに住んでいたときには、奥行きのある納戸がありましたが、通路を確保するために手前のスペースに物は置けませんでした。面積の割に、収納量が少ないと感じました。
棚やラックを使って、納戸を使いやすくする工夫をしていましたが、それならば納戸ではなく収納庫でいいのではないかと思いました。
今まで物を減らしてきたこともありますし、大きな収納スペースは押し入れ1つで十分と考えて、結局納戸はつくらないことにしました。
じつは、当初の予定では、現在書斎スペースになっている場所を納戸にする案が設計士さんから出ていました。
この書斎スペースは私の仕事場でもあり、夫の大好きな漫画の本棚を収納する場所にもなっています。
使い勝手がよく、納戸にしなくてよかったと思っています。
アウトドアが好きな家庭などでは、大きな荷物が多いので納戸は必要になるでしょう。
しかし、あって当たり前と思わずに、自分に合った収納スペースを考えたいですね。
同じように、玄関収納も天井から床までの大きな収納を提案されました。
しかし、それほど靴はたくさんないので、真ん中にカウンターがあって物が飾れるスペースにしました。
好きなインテリアやお花を飾れるので、なごめるスペースになっています。
収納スペースが大きければ大きいほど、物は増えていきます。
せっかく小さい家を選んだのですから、物は少なく、スッキリと住みたいと思いました。
●教えてくれた人
【RINさん】
20坪の平屋に夫婦二人暮らし。ブログ『Rinのシンプルライフ
』、YouTube「Rinチャンネル
」を運営。整理収納アドバイザー1級・(一社)日本防災共育協会認定講師。『50代からの暮らしの整え方
』(オーバーラップ)が発売中