菓子パンの定番、メロンパン

フワフワのパンの上にサクサクのビスケットがのった、甘党には堪らない食べ物だ。

チョコチップを入れてみたり、クリームを挟んでみたり、上からチョコレートをかけてみたり...巷には、様々なアレンジを凝らしたメロンパンが存在している。

そんな中、北海道を代表するコンビニチェーン「セイコーマート」の新作メロンパンが、ネット上で注目を集めている。

その名も、

メロンパンに"ようかん"かけました」

である。


画像提供:晁顕(@applemightyjack)さん、編集部でトリミング

ようかんって、あの和菓子の「ようかん」?

思わず首を傾げそうになるが、パッケージの色はようかんカラーだし、商品名の上には堂々と「羊羹」という字がプリントされている。

それを「かけました」とはどういうことなのか。パッケージの中身が、こちら。


画像提供:晁顕さん、編集部でトリミング

テラテラと黒光りする、ようかん特有の艶のある表面。液体状のようかんを丸いメロンパンの上からたっぷりかけてあるらしく、側面までしっかりコーティングされている。

どんな味で、どんな食感なのか。全く予想がつかないが、とにかく甘いことだけは確実だ。

このパンを食べた北海道在住のツイッターユーザー・晁顕(@applemightyjack)さんは、

メロンパンも羊羹も好物なので美味しくいただきましたが、辛党の方はキツイかなと」

と感想を語る。

メロンパンに"ようかん"かけました」はどういった経緯でこの世に誕生したのか。Jタウンネット編集部はセイコーマートを運営するセコマ(札幌市)の広報部に取材した。

気になるカロリーは...

担当者によると、「メロンパンに"ようかん"かけました」は2020年11月30日に販売開始した。

なぜ、メロンパンにようかんをかけたのか。その理由について、

「チョコがけのメロンパンや、板チョコをサンドしたメロンパンなど、メロンパンと他のものを組み合わせた商品が好評だったため、北海道で人気がある『ようかんパン』のようかんをかけてみよう...となったのが、商品開発のきっかけです」

と担当者。北海道では、パンに液状のようかんをかけた「ようかんパン」はかなり一般的な菓子パンだという。パン専門店はもちろん、スーパーやコンビニでも手軽に購入できるそうだ。

セイコーマートでもレギュラー商品として、中にホイップクリームとカスタードが入ったパンにようかんをかけた「ようかんパン(ホイップ&カスタード)」と、白あんを配合したパンにホイップクリームを詰めてようかんをかけた「ようかんツイスト」を販売している。


ようかんパン(左)とようかんツイスト(右)、画像提供:セコマ広報部

メロンパンにようかんをかけるにあたっては、メロンパン側にも、ようかん側にも、それぞれ工夫がこらされている。担当者は

「ようかんのねっとりした食感に合うよう、メロンパンはしっとりしながらもふんわり感のある生地になるように工夫しました。パン全体にようかんがかかるように、他のようかんパンよりも、ゆっくりとようかんをかけて手間をかけています」

と説明。メロンパンは中にクリームなどの入っていないいわゆるプレーンのメロンパンだそう。

さて、メロンパン×ようかんとなると、気になるのはそのカロリーだ。

ツイッターではこの商品に関して、

「カロリーにカロリーをかけました?」
「糖質のオバケ」
「カロリーの暴力」

などの声も寄せられている。

そこで、担当者に商品のパッケージ裏面に書かれている栄養成分表示一覧表を見せてもらったところ......

エネルギー:424キロカロリー
タンパク質:9.0グラム
脂質:9.9グラム
炭水化物:74.6グラム
食塩相当量:0.4グラム

と記載されていた。

決して低カロリーではないが、恐れおののくほどの高カロリーというわけでもない気がする。

セイコーマートは道内だけでなく、茨城と埼玉にも出店しているが、残念ながらこのメロンパンは関東の店舗では扱われていない。

北海道の甘党の皆さんは、一度試してみてはいかがだろうか。