吉田羊「コールドケース」は家族みたいなチーム コロナ禍で絆深まる
女優の吉田羊が28日、都内で行われたWOWOW開局30周年記念作品「連続ドラマW コールドケース3 〜真実の扉〜」の完成報告会見に出席し、本作にこめた熱い思いを語った。この日は、永山絢斗、滝藤賢一、光石研、三浦友和、波多野貴文監督も来場した。
本作は、未解決凶悪犯罪(通称:コールドケース)を扱う捜査チームの活躍を描いた
米大ヒットドラマの日本版第3シーズン。神奈川県警捜査一課の中でチームを牽引する主人公の女性刑事・石川百合(吉田)と捜査一課の仲間たちが、闇に葬られた悲しき事件の真実を明らかにしていく。
全シリーズを通して変わらないメインキャスト・スタッフによって制作されていることもあり、吉田は「ホームに帰ってきたなという安心感がありました。加えて、(シーズン1からの)5年間で作り上げてきた関係性だからこその阿吽の呼吸がたくさんあって、より絆が深まったと実感しています」と喜びを口にした。
コロナ禍で撮影が延期になり、クランクアップまでに半年以上かかったことも伝えられると、吉田は「この作品の生命力を信じていて、コロナ禍においても絶対に撮りきるだろうと信じて疑わなかったんですよね」と不安がなかったことを明かし、「このチームだからこそ、コロナ禍を乗り越えられたと思います」と力を込めた。
そんな吉田にとって、「コールドケース」は「家族みたいなチームで、ここに帰ってくるとホッとする」作品なのだそう。一方で「ゲストの皆さんが毎回素晴らしいお芝居を持ってきてくださり、それにリアクションをしていればその世界が成立するので、相手のお芝居に心を震わせるという、お芝居の基本を改めて教えてくれる」とも表現し、「俳優としての原点に返らされる場所」と真摯な表情で話していた。
本作に熱い思いを抱いているのは吉田だけではない。永山が「(キャスト・スタッフに)また会えるということは奇跡のようなことなんですけど、当たり前のように感じている自分がいる」と吐露すれば、三浦も自粛期間明けは「うれしくてハグをしたかった」と目じりを下げた。また、打ち上げの撮影時、みんなが自然とシーズン4を意味する4本指を立てていたことが明かされると、光石は「(シーズン)12くらいまで考えている」と人生をかける勢いを見せて、会場の笑いをさらっていた。(取材:錦怜那)
「連続ドラマW コールドケース3 〜真実の扉〜」(全10話)はWOWOWプライムにて12月5日より毎週土曜22時〜放送、第1話無料放送