阪神退団ボーアはDeNAにフィット? 狭い本拠地に左腕王国、ソト流出なら一塁手不在
ラミレス、ブランコ、ロペスら他球団から移籍の助っ人が活躍する土壌
日本野球機構(NPB)は20日、阪神のジャスティン・ボーア内野手を自由契約選手として公示した。退団が正式に決まった。
メジャー通算92本塁打のボーアは4番候補として来日。開幕4番を任されたが、左投手や日本の配球に対応できず、99試合出場し、打率.243、17本塁打、45打点。10月22日に出場選手登録を外れて7日に米国へ帰国したが、ボーア本人は親日家として知られる。果たしてNPBの他球団移籍はあるのだろうか。
ボーアの魅力は何と言っても破壊力。そこで今季のセ・リーグ本塁打数を見ると、中日が70本塁打でリーグワースト。しかし、ボーアが守る一塁手にはビシエドがいる。パ・リーグのワースト89本塁打の日本ハムも中田翔、清宮幸太郎らが在籍。しかも、両球団とも12球団では広い球場を本拠地としている。
ボーアがフィットしそうな球団がある。巨人と並びリーグトップタイ135本塁打を記録したDeNAだ。チームトップ25本塁打を放ったソトの去就が未定。チーム4位の19本塁打で国内FA権を持つ梶谷隆幸は、その決断が注目されている。オースティンや同じ左打者では首位打者の佐野恵太(共に20本塁打)がいるが、仮にソト&梶谷が退団となれば打線の戦力ダウンは必至だ。さらに守備面ではロペスが今季75試合、ソトが同38試合で一塁スタメン出場。一塁手のレギュラーも不在となる。
狭い横浜スタジアムではボーアの魅力は格段にアップするだろう。さらに近年ドラフトで今永昇太、石田健大、濱口遥大、東克樹、坂本裕哉らを獲得して「左腕王国」を築きつつある。左投手に対して打率.214、4本塁打と苦戦したボーアにとって、DeNA移籍はプラスに働くはず。当然、来日2年目で日本の配球に慣れるということもあるだろう。
DeNAとなってからはラミレス、ブランコ、バルディリス、ロペスら他球団から加入した助っ人たちが活躍してきた。推定2億7500万円の高年俸をどれだけ下げられるかが大きなカギとなるが、三浦大輔新監督が就任したDeNAにとっては優良助っ人となるかもしれない。(Full-Count編集部)