今年で開園20周年、皇室ゆかりの日光市の日光田母沢記念公園で、庭園の紅葉が見ごろを迎えています。

モミジやカエデなど50本を超える木々の葉が、赤や黄色に色づき庭園を鮮やかに彩っています。

御用邸の2階にある御日拝所は、この時期に合わせて3年前から特別に公開されています。

御日拝所は、紀州徳川家江戸中屋敷にあった赤坂離宮の中心部分を移築したもので、ご静養されていた大正天皇がこの部屋から皇居に向かって歴代の天皇に祈りを捧げた場所です。

2階からは紅葉の時期ならではの眺望が堪能できるほか、当時の技法で作られたガラスの窓越しの景色はかすかにゆがんで見えて、まるで美しいモザイク画を見ているような錯覚を覚えるほどです。

新型コロナウイルスの影響から観光客が少しずつ戻りつつあるものの、それでも人出は例年に比べて半分ほどだといいます

田母沢御用邸公園では、SNSのインスタグラムをフォローすると入園料が割引になるサービスの他、インスタグラムを使って応募できるフォトコンテストを開催するなど多くの人に秋の日光を楽しんでもらいたい考えです。