任期満了に伴う栃木県知事選挙が29日告示され、いずれも無所属の新人と5回目の当選を目指す現職の2人が立候補し、17日間の選挙戦に入りました。

県知事選挙に立候補したのは届け出順に、新人で元NHK宇都宮放送局長の田野辺 隆男候補(60)と、5回目の当選を目指す現職の福田 富一候補(67)の2人です。

田野辺候補は、午前10時から宇都宮市上横田町の選挙事務所で出陣式を行いました。

会場には田野辺候補を支援するため、県内各地につくられた勝手連のメンバーやボランティアなどが参加しました。

田野辺候補は、しがらみのない新しい風が必要だとして、政党の推薦や支持を受けない「無所属県民党」を掲げていて、女性や無党派層への支持拡大を目指します。

公約には「新しい栃木を作り出す」と訴えて9つの政策を掲げ、新型コロナウイルス対策のほか脱原発と再生可能エネルギー100%を目指す環境先進県を目指すとしています。

福田候補は、県内5カ所で出陣式を行い、大田原市内の街頭で第一声をあげました。

会場には500人が集まり、県北地区のほぼすべての市長や町長、県議会議員、市や町の議員が顔をそろえました。

福田候補は、自民党県連と公明党栃木県本部の推薦を得たほか団体からも幅広い推薦を受けて盤石の組織で臨んでいます。

新型コロナウイルス対策と東日本台風の復興対策を最重要課題に挙げ、4期16年の実績をもとに次の時代を作っていくと訴えました。

県知事選挙は、11月15日に投開票されます。