木々も冬支度 降霜の日に「こも巻き」
紅葉を迎え始め、寒さを告げる二十四節気のひとつ「霜降」。25日、日光山輪王寺では、アカマツの木を害虫から守る「こも巻き」が行われました。
「こも巻き」は冬の間にマツカレハなどの害虫からアカマツを守るために行う作業で、毎年、霜降のころに行われています。
「こも」と呼ばれる木の太さに合わせて編んだ稲ワラを数人がかりでアカマツの幹に丁寧に巻き付けていきます。
アカマツの樹齢は、65年から215年まであり、それぞれ木の太さが異なるため「こも」は長いものでおよそ3.3メートルにもなります。
この日、三仏堂の周辺や逍遥園などにある、およそ45本のアカマツが冬支度を終えました。
「こも」は「冬ごもりしていた虫が出てくるころ」とされる来年3月の啓蟄の日以降に外されるということです。
境内の紅葉も徐々に始まっていて、今月末から来月中旬まで見ごろだということです。
また「逍遥園」では、25日からライトアップが始まります。