24日午後3時の台湾各地の温度分布図=中央気象局提供

写真拡大 (全2枚)

(台北中央社)中央気象局によれば、24日午後2時19分、台北観測点(台北市中正区)で39.7度を観測し、同市で観測が始まった1896年以来の最高記録を更新した。また、台湾全土としても過去3位タイの高さとなった。

台湾全土における過去の最高気温は、2004年5月9日に東部・台東で観測された40.2度。同7月1日に中部・台中で観測された39.9度が2位、1988年5月7日に台東で観測された39.7度が3位となっていた。

一方、台北でこれまでに観測された最高気温は、24日の39.7度を筆頭に、2013年8月8日の39.3度、今月19日の39度、先月29日の38.9度、今月13日の38.9度となっており、上位5位のうち4つが今年の記録となっている。台北では24日現在、最高気温が36度を超える日が17日間続いており、36度超えの連続日数の最長記録も更新した。

同局は台北が暑い主な原因として、太平洋高気圧の勢力が強めであるのに加え、下降気流の影響を受けていること、中国・華南地方一帯の暖かい空気が台湾方面に移動していること、台北周辺は盆地で、熱が発散しにくいこと、そしてヒートアイランド現象の4点を挙げている。

(余暁涵/編集:塚越西穂)