「『今日俺』って大きな家族みたい」と話した伊藤健太郎
 - 写真:高野広美

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 『今日から俺は!!劇場版』(全国公開中)でドラマ版に引き続き主人公・三橋貴志(賀来賢人)の相棒、トゲトゲ頭の伊藤真司を演じている俳優の伊藤健太郎。「『今日俺』って大きな家族みたいな感じ」とし、その中で自分は末っ子だと話す伊藤が、作品への思いを語った。

 ドラマ版放送時の反響に感謝し、映画化を聞いた時のことを「もう一度集まりたいと思っていたので素直に嬉しかったです」と振り返った。「伊藤の内面的な部分は変えたくないと思っていました。でっかいスクリーンに映った時の『伊藤が帰ってきた!』というのを出せればいいなと思っていたので」と劇場版で心がけたことを明かした。

 撮影現場は楽しく、劇場版の撮影での再会も「久しぶり感はないんです。実際は久しぶりでも、昨日までずっと一緒にやっていた感じで会えた」とのこと。「それが『今日俺』の世界観をつくる上ではすごく重要なことだと思います」と続けた。

 コンビを組んだ賀来には相談にのってもらうことも多く兄のように慕っている。「『今日俺』って大きな家族みたいな感じなんです。兄貴がいて、次男がいて三男がいて末っ子がいて親戚の人たちがいて、大黒柱で福田雄一監督がいて。僕は完全に末っ子です。僕が誰かにいじられて、いじりにのっかる人がいて、たまに僕以上にいじられる人がいて(笑)。それが楽しいです。そしてキツイ時、迷っている時はちゃんとみんなが助けてくれます」

 そんな伊藤は今年、本作だけでなく数多くの出演映画の公開が控えている。「ブレイクしたという意識はありません。各現場で学ぶことが多いです」と謙虚な姿勢は崩さず、「『今日俺』ではコメディーの難しさを改めて教わりました。人を笑わせることはすごく難しいことだと痛感しました」と振り返った。

 「ただ、すごく難しいけどそればかりじゃなくて、楽しい部分もあります。コメディーって難しい時はなによりも難しいんですけど、楽しい時はなによりも楽しい。そこがまた演じていてハマってしまう、中毒性のある部分なのかなと思います」

 「劇場版でスケールアップして、アクションもバチバチにキレているので、伊藤のアクションにも注目してほしい」と紹介していた伊藤。「ハッピーじゃないニュースが多い世の中ではありますが、『今日から俺は!!劇場版』の公開が日本にとっての救いとまではいかないと思いますが、いくばくかの娯楽になってくれたら。ちょっとした息抜きとして、クスクスっと笑ってもらって、感動してもらって、かっこいいなと思ってもらえるエンターテインメントな映画になっています」とメッセージを送っていた。

 『今日から俺は!!劇場版』は、西森博之の漫画を『銀魂』シリーズなどの福田雄一監督が実写化して旋風を巻き起こしたドラマの劇場版。原作の「VS北根壊高校編」を基に、ツッパリたちの大乱闘を描き出す。(編集部・海江田宗)

『今日から俺は!!劇場版』は全国公開中