B級フード研究家・野島慎一郎の美味しかったカップ麺 月間ベスト5(2020年6月)
カップ麺やスナック菓子、ファストフードなどのアレンジレシピを研究する“B級フード研究家”としても活動している、ノジーマこと野島慎一郎です。
ガジェット通信ではアレンジレシピを紹介する記事を中心に執筆していますが、普段から研究としてカップ麺を食べる機会が多いため、1か月に食べたカップ麺のなかから個人的に美味しいと感じたカップ麺ベスト5を紹介させていただくことにしました。
新登場のカップ麺をすべて食べているわけでもないですし、新旧織り交ぜた個人的なランキングとなりますが、カップ麺選びの参考になりましたら幸いです。
第5位:明星食品 中華三昧 上海焼そば
マルちゃん正麺、日清ラ王と並び、安心安定のカップ麺ブランド「中華三昧」から上海焼きそばが5位にランクイン!
カップ焼きそばにしては珍しい細麺タイプで、オイスターソースベースで甘めな醤油タレで味付けされているのですが、注目すべきは具材の大きさと量! シャキシャキとしたチンゲン菜の存在が特に目立っています。
全体的にカップ焼きそばではなく本物の上海焼きそばを食べているかのような完成度で、さすが中華三昧と唸らされる一品。本格的すぎて逆に、焼いていない麺で食べていることに違和感を感じてしまうレベル。
第4位:東洋水産 マルちゃん正麺 台湾まぜそば
4位にはマルちゃん正麺の新作「台湾まぜそば」を選出しました。
5位の「中華三昧 上海焼そば」では麺を焼きたくなってしまいましたが、台湾まぜそばはもともと茹で上げた麺にタレを絡めるスタイルなので、カップ麺との親和性が高いのが特徴ですね。無名な商品でもそこまで大ハズレを引かない印象です。
こちらの麺はまるで生麺のような完成度で、タレはやや辛味が強くて濃いめではありますが、ただ辛いだけではなくていろいろな素材の旨味が凝縮されていて実にいい味をしています。
具はニラや豚肉ダイスがいい味を出していますが、せっかく濃い目の味付けになっているのでお好みでトッピングを追加するのがオススメ。店で食べる台湾まぜそばのように、ラストに“追い飯”を入れて食べるのも絶対にウマい!
第3位:まるか食品 ペヨング やきそば 塩
ペヤングの廉価版として流通している「ペヨング」の新作として塩味が登場しましたが、こちらを3位に選出しました。
廉価版なのでペヤングの具でおなじみの肉はコストカット対象に。ゆえに塩ダレとキャベツと麺というシンプルな構成のカップ焼きそばなのですが、塩の尖ったしょっぱさよりも魚介系の旨味が立っていて実にウマい!
麺はペヤングの麺と同じもの(量だけちょっと少ない)なのですが、シンプルな味付けなのでペヤング麺の油で揚げた“ザ・カップ焼きそば”という感じの風味も堪能できます。
コストカットをするためにかやくの袋はペヤングのものをそのまま流用しているところも最高。本家ペヤングは○○MAXとか遊び要素の強い新作を次々に発売していますが、やっぱりこういうシンプルなやつでいいのですよ!
第2位:寿がきや 小田原タンタン麺 全国麺めぐり
こちらは新作ではありませんが、はじめて食べてみて感動するほど美味しかったので2位にランクイン! 食塩相当量は6.2gと高めなのですが、誘惑に勝てずに一滴残らずスープを完飲してしまいましたよ!
小田原タンタン麺発祥の店「中華四川」が監修に入り、店主おすすめの辛さ「スペシャルC」を再現とのことですが、その再現度の高低については正直なところわかりません。しかし純粋にピリ辛でとろみのあるスープと麺とミンチ肉の相性が抜群に良い!
平打麺にミンチ肉ととろとろスープが一緒にガッツリと絡みつき、ピリ辛風味と一緒に豚肉の旨味が口の中でプワァーーーッと広がっていく感覚! これはクセになりますよ。
辛さは激辛カップ麺の定番である蒙古タンメン中本シリーズや「辛辛魚」ほどではないものの、食べているうちにジンワリと汗がにじんでくるレベル。文句の付け所があるとすれば麺が65gと少なめなことくらい。値段が高くなってもいいから、この味でもっとお腹を膨らませたいよ!
第1位:エースコック スーパーカップ MAX大盛り 太麺辛だれ油そば
2020年6月の1位に選出したのはエースコックの「スーパーカップ MAX大盛り 太麺辛だれ油そば」です。これはもう清々しいほどにジャンクフード! 突き抜けまくってます。ゆえに好みじゃない人もたくさんいるかとは思いますが、そのコンセプトを見事に貫き通しているところに感銘を受け、1位とさせていただきました。
何がすごいかというと、まずはすでに大量のお湯を吸収しているんじゃないかと思えるほどの極太麺。こちらには醤油が練り込まれているうえに、重さも130gあります。2位に選出した寿がきや「小田原タンタン麺」の2倍!
そしてまさかのかやくゼロ! 取ってつけたようなキャベツや肉を入れるくらいなら味と量にステータスを全振りしてしまおうという頭の悪いパワープレイ。これこそがキング・オブ・ジャンクフード。もう、最高じゃあないですか!
かやくゼロのかわりに、ふりかけは実に100種類もの素材を使用。乾燥ネギや揚げ玉なども封入されているので、スパイスとしての役割だけでなく食感をプラスするという点でもいい仕事をしてくれます。
ちなみに100種類の素材一覧を縦読みすると「エースコックマックスキアイハイッテマス(エースコック MAX 気合 入ってます)」と開発者からのメッセージが出てくるという演出も。
お湯を吸収してさらに極太になった麺に、ラー油の辛さと酢の酸味がよく出ている濃厚醤油タレがどっぷりと絡むうえ、100種類の素材を使ったふりかけがしっかりとアクセントになっていて実にウマい!
かやくゼロで麺が大盛りなので、もしこれが単調な味付けだったら地獄の様相と化してしまうものですが、いざ食べてみたら麺の多さを感じさせないほど一気にペロリと平らげてしまいました。「おしゃれなカップ麺なんてカップ麺じゃねえ! ジャンクなヤツを食わせろ!!」という主義の方には最高の一品だと思います。
総括
以上、6月に食べたカップ麺のなかから個人的なトップ5を選出させていただきましたが……今回はカップ焼きそばやまぜそばが大半でしたね。まとめ記事を作ろうと思わずに食べるカップ麺を選んでいたので、個人的趣向の強いランキングになってしまいました。
7月以降はカップラーメンも積極的に食べていったうえで順位をつけてみたいと思います。次回のランキング発表をどうぞお楽しみに!
(執筆者: ノジーマ)
―― 会いたい人に会いに行こう、見たいものを見に行こう『ガジェット通信(GetNews)』