「おかえりモネ」ヒロインに抜てきされた清原果耶 -画像提供:NHK

写真拡大

 女優の清原果耶が、2021年度前期放送のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」でヒロインを務めることが27日、同局より発表された。連続テレビ小説通算104作目となる同作は、宮城県・気仙沼で育ったヒロインが、気象予報士として人々に幸せな未来を届けていく現代ドラマ。安達奈緒子(「きのう何食べた?」など)の脚本によるオリジナル作品で、2020年秋クランクインを予定している。

 清原演じる永浦百音(ながうら・ももね)は、1995年生まれの気仙沼育ち。両親・祖父・妹と暮らしていた百音は、高校卒業を期に、内陸の登米市へ移り住むことに。自分の将来像が持てなかった彼女だが、東京から人気のお天気キャスターがやって来たことをきっかけに、気象予報の仕事に目覚める。

 連続テレビ小説「あさが来た」で女優デビューを果たした清原は、『3月のライオン』『ちはやふる −結び−』『愛唄 −約束のナクヒト−』といった話題作に次々と出演。2019年の連続テレビ小説「なつぞら」で広瀬すずの妹を演じたことも記憶に新しい。2020年には初主演映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』も控えている。

 ヒロインに抜てきされた清原は「気象予報士のお仕事を通して助けられる誰かを、大切な人を笑顔にしたい。そしてドラマを観て下さる皆様それぞれに芽生える朝が来ますよう今一度、作品創りの尊さとしっかり向き合いながらスタッフ・キャストの皆々様と誠心誠意お届けして参ります」と意気込んだ。

 脚本を執筆する安達は「気象予報はこの『自然』という完全掌握が不可能なものと向き合う仕事です。コツコツと観測を続けデータを蓄積し、考え、最後は自分の身体でも感じることで、不確実な自然との共存の道を探ります」と本作で描く気象予報について説明。「誰かの痛みもそういうものではないかと考えました。わからないことは怖い、けれど『あなたをわかりたい』と思い、努力し続けてさえいれば、わたしたちは笑顔を交わし共に生きていけるのではないか。若い主人公と、その存在に芯の強さとしなやかさを感じる清原果耶さんに、願いを託します」とヒロインの清原に期待を寄せている。(編集部・倉本拓弥)