手早く簡単に作れてコストも安く、栄養価も高く、しかもとても美味しい。まさに"シンプル・イズ・ベスト"を地でいくような料理が目玉焼きだ。いまも朝食の定番メニューになっている、という家庭もきっと多いに違いない。

さて、そんな目玉焼きだが、それにかける調味料はいったい何が好まれているのだろうか。「そんなの、しょうゆに決まってる」「いやいや、塩コショウで決まりでしょう」「ケチャップ以外は認めない」「ウチはマヨネーズ一択」など、さまざま声が聞こえてきそうだ。

いまにも侃侃諤々な論争が巻き起こりそうなこのテーマ。面白そうなので、マイナビニュース会員518人にアンケートを実施し、「最も好きな目玉焼きにかける調味料」について聞いてみた。

目玉焼きにかける調味料、最も好きなのは?


Q.目玉焼きにかける調味料として最も好きなのは?

1位「しょうゆ」(32.8%)

2位「塩コショウ」(10.4%)

3位「ソース」(9.3%)

4位「塩だけ」(6.6%)

5位「何もかけない」(5.8%)

6位「マヨネーズ」(4.1%)

7位「ポン酢」(3.9%)

7位「辣油」(3.9 %)

9位「ケチャップ」(3.3%)

10位「めんつゆ」(2.9%)

Q.前問で選んだ目玉焼きにかける調味料が好きな理由を教えてください

○■「しょうゆ」

・「ご飯のおかずになりやすい」(34歳女性/その他/その他・専業主婦等)

・「子どもの頃から醤油だったので、目玉焼きには醤油だと思っていました」(49歳女性/広告・出版・印刷/その他・専業主婦等)

・「いろいろあるけど、まずは醤油。半熟で。サニーサイドアップ」(43歳男性/専門商社/営業関連)

・「シンプルだけど、相性は醤油が一番だと思う」(35歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)

・「玉子と醤油がよくマッチして、味にコクが増して風味が豊かになる」(35歳男性/その他/公共サービス関連)

・「子どももの時から自然にかけていて、逆に他のは考えられない。試したことはないが、しょうゆ以外は合わないと思っている」(44歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)

・「定番中の定番。素朴でおいしい」(45歳男性/サービス/その他・専業主婦等)

・「丼にご飯入れて、目玉のせて、しょうゆ、が好きなので」(46歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)

○■「塩コショウ」

・「シンプルに美味しいから」(49歳男性/その他/その他・専業主婦等)

・「硬めでも半熟でも、どっちにも合う」(41歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

・「好きというより、それがもう定番、当たり前になっている」(22歳女性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)

・「以前は醤油でしたが、胡椒は美味に味を引き立ててくれるので、最近はこっちにはまってます」(47歳男性/総合商社/事務・企画・経営関連)

・「昔から食べなれた味なので、特に意識せずこの調味料を選んでしまう」(48歳男性/その他/その他・専業主婦等)

・「昔は醤油をかけていたのですが、ここ数年で塩コショウになりました。無駄な風味を入れないことで、目玉焼きの風味が引き立ちます。でも、ごはんに乗せて食べる時は今でもたまに醤油です」(45歳女性/その他/その他・専業主婦等)

○■「ソース」

・「たっぷりかけて、ご飯といっしょに食べるのが好き」(41歳男性/輸送用機器/メカトロ関連技術職)

・「子どもの頃から目玉焼きにはソースだったから、ソースが当然なような気がしていました。最近は胡麻ドレッシングも好きだけど、やはり目玉焼きにはソースなような気がします」(48歳女性/文具・事務機器関連/事務・企画・経営関連)

・「塩コショウでも良いが、やはりソースをかけて食べると更に美味しいと思うので、これですね。甘めのソースが一番美味しく食べられます」(48歳女性/その他/その他・専業主婦等)

・「ウスターソースではなく、野菜ソース(お好みソースとケチャップを混ぜたようなソース)」(43歳男性/その他/その他・専業主婦等)

・「特に理由はありませんが、ソースにマヨネーズを加えるとお好み焼きみたいな味なので」(49歳男性/専門店/販売・サービス関連)

○■「塩だけ」

・「卵の半熟の黄身の味を、そのまま味わいたいから。塩は邪魔しない」(43歳女性/その他/その他・専業主婦等)

・「ちょっと塩気があると、味が濃くなる感じがする」(46歳女性/その他/その他・専業主婦等)

・「塩以外、かけたことがない。塩は素材の味本来の魅力を一番引き出してくれる、シンプルかつ一番おいしい食べ方だと思う。実際、余計な味がしないし、目玉焼き本来の味が楽しめておいしい」(38歳男性/その他/その他・専業主婦等)

・「小さいころからそういう食べ方しかしてこなかったため。この手のって、家庭環境によるところが大きいと思う。うちの夫は、目玉焼きに必ず醤油をかけるが、私はかけたことすらない」(49歳女性/教育/事務・企画・経営関連)

○■「マヨネーズ」

・「マヨネーズは何にかけてもおいしい」(38歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)

・「味が濃いと最高だと思っているので」(41歳女性/サービス/販売・サービス関連)

・「卵に卵をかけるのって、邪道なの?……かな」(35歳男性/建設コンサルタント/メカトロ関連技術職)

○■「7位〜10位」

・「ポン酢: さっぱりと食べたいから。普段は塩コショウで食べることもあるが、基本的にはポン酢!」(32歳女性/フードビジネス/営業関連)

・「辣油: ご飯のおかずなら」(45歳男性/物流・倉庫/その他・専業主婦等)

・「ケチャップ: 甘酸っぱくて好き」(48歳男性/その他/その他・専業主婦等)

・「めんつゆ: 少し甘みのある、だし醤油のほうが美味しい」(43歳女性/その他/その他・専業主婦等)

○■総評

調査の結果、目玉焼きにかける調味料として最も好きなのは3分の1近い32.8%が支持した「しょうゆ」となった。1位にかなり引き離されて、2位は「塩コショウ」(10.4%)。以下、3位「ソース」(9.3%)、4位「塩だけ」(6.6%)と続く。間に「何もかけない」(5.8%)を挟み、「マヨネーズ」(4.1%)までが上位5アイテムとなっている。

その調味料が好きな理由を聞いた。「しょうゆ」では、「相性がいい」「味にコクが増す」「定番」「ご飯がすすむ」などのコメントが主なものとなった。「塩コショウ」は「シンプル」「玉子の味が活きる」。「ソース」では「甘めの味が合う」。「塩だけ」は「素材の魅力を一番引き出してくれる」。「マヨネーズ」は「味が濃いと最高」などが印象的だ。

目玉焼きは、これ以上ないほどにシンプルなメニューなだけに、朝食など家で食べる家庭料理としての側面が強い。したがって使用する調味料に関しても、家庭での習慣が現在もそのまま続いている、という事情があるのかもしれない。今回寄せられたコメントの中にも、「昔から」や「子どもの頃から」などの声が多く、当人にとってはごくごく当たり前、という感覚であることがよくわかる。

その点では、日本の家庭における「しょうゆ」の万能ぶりから見ても今回の1位は当然の結果だろう。特にトーストではなく、お米のご飯と一緒に目玉焼きを食べる場合には、「しょうゆ」をかけることでより"おかず感"が増すような気がする。

一方で、昔は「しょうゆ」だったが、現在は他の調味料に変えた、という声もあった。しょうゆから「塩コショウ」に乗り換えたという人は、「無駄な風味を入れないことで、目玉焼きの風味が引き立ちます」とコメントしている。ただし同時に、「でも、ごはんに乗せて食べる時は今でもたまに醤油です」とも言っていて、ご飯とおかずの間を取り持つ「しょうゆ」の実力者ぶりがここでもうかがえる。

有名なグルメ漫画『美味しんぼ』に、「黄身と白身」というエピソードがある。主人公・山岡士郎が勤務する東西新聞社で、目玉焼きの作り方、かける調味料や食べ方について大論争が巻き起こる、というストーリーだが、これもシンプルでありながら、意外に奥が深い目玉焼きならではの展開といえるかもしれない。

さて、今回のアンケート結果はどうだったろう。これまで「目玉焼きにはこれ」と決めて、他の調味料には見向きもしなかったあなたも、明日の朝は少しだけ冒険をしてみてはいかが?

調査時期: 2020年4月15日

調査対象: マイナビニュース会員

調査数: 518人

調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません