「ミニシアター・エイド基金」ロゴ

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 新型コロナウイルスの感染拡大、政府から発令された緊急事態宣言に伴う自粛要請の影響で、存続の危機に立たされたミニシアターを支援するクラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」が2億5,000万円を突破した。

 ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金は、映画監督の深田晃司、濱口竜介らが有志で集まり「緊急支援策」として立ち上げたプロジェクト。4月13日よりMOTION GALLERYでクラウドファンディングを開始し、わずか57時間で当初の目標額1億円を達成した。しかし、16日に緊急事態宣言が全国に拡大され、ミニシアターを取り巻く状況がさらに厳しくなったため基金事務局は20日、3億円を目指す新たなストレッチゴールを設置。28日に2億円を突破し、連休明けの5月7日には2億5,125万1,140円となった。

 なお、クラウドファンディングの特典として配信される「サンクス・シアター」作品のラインナップは計67本(5月1日時点)。『微温』(2007)『最低』(2009)など今泉力哉監督作品10作品、三宅唱監督作『Playback』(2012)、武正晴監督『百円の恋』(2014)、舩橋淳監督作『ポルトの恋人たち 〜時の記憶』(2018)、白石晃士監督作『恋のクレイジーロード』(2018)、想田和弘監督の学生時代の作品などがある(配信開始はクラウドファンディング終了後の5月下旬を予定※『Playback』は7月配信開始予定)。

 当初、政府は緊急事態宣言の期限を5月6日までとしていたが、31日まで全国を対象に延長することを4日に決定した。クラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」の締め切りは5月14日23時59分まで。(編集部・石井百合子)