ウェブカメラが売り切れ! スマホをウェブカメラにしてテレワークする「DroidCam Wireless Webcam」の使い方

写真拡大 (全9枚)

新型コロナウイルス感染症で在宅勤務に移行し、テレワークで仕事をする企業、人も増えている。テレワークでは、ZoomやSkypeなどでウェブ会議を使う必要がある業務もある。

ウェブカメラは、こうしたウェブ会議に欠かせない周辺機器だ。
しかし急なテレワーク需要から、大手家電量販店や通販サイトでもウェブカメラの品薄が続いている。

そこで、Androidスマートフォンをウェブカメラの代わりに使用するアプリ「DroidCam Wireless Webcam」を紹介しよう。


■Androidスマートフォンをウェブカメラ化
「DroidCam Wireless Webcam」は、Androidスマートフォンをウェブカメラ化するアプリだ。
利用料は無料。広告を表示するが、使用制限はない。

Windowsパソコンとは、無線LANネットワーク、あるいはUSBケーブルで接続する。
今回はテストできなかったが、Linuxにも対応している。

解像度は、
・240p
・480p
何も設定しなければ、480pモードで利用できる。




上位版の「DroidCamX Wireless Webcam」は、無料版より機能を強化したアプリ。
利用料は500円。こちらは広告が表示されない。
解像度も
・720p
・1080p
無料版よりも高解像度モードで利用できる。
無料版を使って気に入ったら、有料版を入手すればよいだろう。


「DroidCamX Wireless Webcam」は、高解像度モードを備える。



■「DroidCam Wireless Webcam」を使ってみよう
「DroidCam Wireless Webcam」を使用するためには、
・Androidスマートフォン側(カメラ側)
・パソコン側
この2つで設定をおこなう必要がある。

Androidスマートフォン側
Google Play ストアにアクセスして、「DroidCam Wireless Webcam」をインストールする。
「DroidCam Wireless Webcam」を起動すると、英文の説明を表示するので、「Next」ボタンを押す。
最後に「Got It」ボタンを押せば、準備は完了だ。

・Wifi IP
・DroidCam Port
この2つをメモしておこう。
パソコンのDroidCam Appとの接続に必要となる。


Android側の画面。「Wifi ID」と「DroidCam Port」を表示する。


パソコン側
Dev47App(http://www.dev47apps.com/)にアクセスして、「Download Windows Client」を選択する。
「DroidCam Client v6.0.1 Download」を選択して、ファイルをダウンロードしよう。
ダウンロードしたファイル(DroidCam.Setup.6.0.1.exe)を実行して、DroidCam.Setup.6.0.1をインストールする。

設定は、
・DroidCam Appを起動する
・無線LANのアイコンをタップする
・Device IP、DroidCam Portを入力する
・Video、Audioにチェックを入れる
「Start」ボタンを押せば、Androidスマートフォンをウェブカメラの代わりに使用できる。

無線LANで接続するときは、Androidスマートフォンとパソコンの両方が同一の無線LANネットワークで接続される必要がある。


パソコン側の画面。スマートフォンに表示された「Wifi ID」と「DroidCam Port」を入力する。



パソコン側の画面。接続が成功すると、スマートフォンのカメラで撮影した映像を表示する。



Zoomで使ってみよう
Zoomでは、「カメラを選択」で「DroidCam Source x」(xは数字)を選択すると、Zoomのウェブカメラとしてスマートフォンを使用できる。


Zoomの画面。「カメラを選択」で「DroidCam Source x」(xは数字)を選択するだけだ。



Skypeで使ってみよう
Skypeでは、起動しただけでウェブカメラとして使用できた。


パソコン版Skypeの画面。お互いの顔を見ながら、ウェブ会議をおこなえる。



■ウェブブラウザでもカメラを使える
Androidスマートフォンのカメラで撮影した映像を見るだけなら、ウェブブラウザのみで使用できる。

やり方は、パソコン側でウェブブラウザを起動後、URLに「Browser IP Cam Access」を入力するだけだ。
このモードはWindowsアプリでカメラを使用できないが、ペットの見守りなどには十分に使えるだろう。

画面上では、
・Limit FPS(FPS制限)
・Save Photo Here(静止画を保存)
・Autofocus(オートフォーカス)
・Toggle LED(スマートフォンのLEDを点灯)
・Zoom Out(ズームアウト)
・Zoom In(ズームイン)
この6つの機能を搭載しており、パソコン側からスマートフォンをコントロールできるわけだ。


パソコンのウェブブラウザの画面。スマートフォンを操作することも可能だ。


「DroidCam Wireless Webcam」を利用すれば、パソコンのウェブカメラとして、Androidスマートフォンのカメラやマイクを使用できる。ウェブカメラを入手できない人は、Androidスマートフォンをウェブカメラにしてみよう。

「DroidCam Wireless Webcam」
「DroidCamX Wireless Webcam Pro」
「Dev47Apps」公式サイト


ITライフハック 関口哲司