CBS MarketWatchによると、28日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の5月物は、主要産油国であるイランとナイジェリアの政情不安に加え、石油精製ホベンサ・オイルが操業している西半球第2の製油施設の改修作業が予想以上に遅れているとの発表などを材料に、今後の需給逼迫(ひっぱく)懸念が高まって買われ、一時2月6日以来の高値となる1バレル=66.20ドルまで上昇した後、前日比1.91ドル高の1バレル=66.07ドルと反発、7週間ぶりの高値で引けた。

  ガソリン先物は、同5.57セント(3.1%)高の1ガロン=1.8845ドルと続伸し、2カ月ぶりの高値で引けた。暖房油も、同4.66セント(2.6%)高の1ガロン=1.8277ドルと反発した。また、天然ガスは、前日比14.7セント(2.1%)高の100万Btu=7.214ドルに反発して引けた。米エネルギー省は29日、24日までの週の週間石油統計を発表する予定で、市場では、原油在庫は増加が、ガソリン在庫では減少が予想されている。
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