CBS marketWatchによると、27日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の5月物は、アフリカ最大の産油国、ナイジェリアの政情不安など地政学的リスクが懸念されたものの、ナイジェリアの反政府武装勢力「ニジェール・デルタ解放運動」が、1カ月以上拘束していた外資系石油企業の従業員3人を解放したことなどから、同国政情への不安がやや後退し、前週末比0.10ドル安の1バレル=64.16ドルに小反落した。

  ただ、武装勢力側は、拉致活動を停止するものの、外資系石油関連施設への攻撃は続けると表明した。

  一方、ガソリン先物は、米バージン諸島にある製油所のフル生産が当初よりも遅れると伝わり、前週末比0.56セント高の1ガロン=1.8288ドルに3日続伸、暖房油は、同1.13セント安の1ガロン=1.7811ドルに反落した。一方、天然ガスは、同22.3セント安の100万Btu=7.067ドルに続落して引けた。【了】