岐阜県中津川市を流れる付知川(つけちがわ)にかかる橋の前に、謎のメッセージが書かれた看板が設置されていると、ツイッターで注目を集めている。

それがこちらだ。


どういう意味?(画像はWaki@Waki10857890さん提供)

「犬も狸も入れて皆さんの散歩道です
マ?良心?」

「一休さん」に出てきそうな意味深な看板だ。

前半は、人間だけでなく犬やタヌキたちも含めて、みんなの散歩道だよ、ということだろうか。しかし、後半にいたってはどういう意味か見当もつかない。特に「マ?」は赤字で強調されているだけに、何か特別な意味があるはずだが...。

ツイッターでは様々な推測がなされている。

「クマ?良心(に従って)?とか...」
「野生の犬や狸も入れて何が皆さんの散歩道だ!マジで言ってる?人の心あんのか?って文句言ってんじゃね」
「マ?(マジで?)良心?(それ良心だと思ってんの?当たり前のことだよ?)だと思いました!」

「マ」の上に空白があることから何かの文字が入っていたのではないか、「マジ?」を略した若者言葉ではないか...いろいろな説があがっているが、いずれにしても設置主の意図を汲み取るのは難しい。

この看板の真意を探るため、Jタウンネットは2020年3月12日、中津川市付知総合事務所の担当者に話を聞いた。

設置したのは一般人?

取材に応じたのは橋の近くに住んでいるという担当者。橋の名前は「藤山橋」だという。

担当者が看板に気づいたのは2016年ごろ。調べた限りでは市が設置したものではないとのことだ。

河川は県が管理しているため県が設置したとも考えられるが「市民の皆様に分からないような形では立てないので...」と担当者。行政が設置したものであれば設置元が記載されているはずなので、可能性は低いということだ。

つまり看板の意味は分からないということになるが、担当者は橋周辺の状況を踏まえながら以下のように解釈しているという。

「私としては『マ』はマナーを指していると思っていますが、真相はわかりません。橋には犬のフンが放置されていることもあって、みんなでマナーを守って環境を守りましょうということを訴えているのだと思います」
「『良心』というのはみんなが快く使えるように、ということだと思います。(犬や狸からは)少し離れますが、河原でキャンプをする方が残骸を捨てていくこともあるので...」

キャンプや水遊びなど、付知川の河原ではレジャーが盛んな様子。これらの話を踏まえて推測すると、

「犬も狸も入れて皆さんの散歩道なので汚さないでください。そこにマナーはあるんか?良心はあるんか?」

といったところだろうか。