広瀬すず、日本中に笑顔届けられたら 初コメディー公開に思い
女優の広瀬すずが20日、都内で行われた主演映画『一度死んでみた』公開初日記念ミサに出席した。普段ならば劇場で行われる初日イベントだが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、マスコミと LINE LIVE 向けに開催。広瀬は「少しでも早く、日本中に笑顔や笑いを届けられたらいいなと思います」と思いを語った。イベントには吉沢亮、堤真一、リリー・フランキー、小澤征悦、木村多江、浜崎慎治監督も参加した。
本作は、『犬と私の10の約束』『ジャッジ!』などの澤本嘉光のオリジナル脚本を、auのCM「三太郎」シリーズなどを担当してきた浜崎監督が映画化した作品。広瀬は、堤が演じる父・計に悪態をつきまくるデスメタルバンドのボーカルの女性・七瀬を演じ、初コメディーに挑んだ。
イベント中、作品名にちなんで「死んだふりをしたくなるほど恥ずかしい出来事」を尋ねられた広瀬は、小学校時代、みんなの憧れの的だったという2つ上の先輩の前で豪快に転び、鼻血を出してしまったエピソードを披露。「ものすごく恥ずかしかったので、体調が悪いフリをして切り抜けました」と苦笑いを浮かべながら思い出を振り返った。
広瀬が、ライブシーンで過激な言葉をシャウトし、父親をディスる場面も本作の見どころ。最初は「すごく恥ずかしかった」という広瀬だが、やっていくうちに、だんだんと気持ちがよくなっていったと笑顔で語り、その勢いのまま、壇上に置かれた“シャウト壺”に、日常の不満をぶちまけるコーナーで「勝手にキャベツにドレッシングをかけるな!」とシャウト。「わたしはソース派なんです。でも当たり前のようにドレッシングをかけられるのが嫌。人それぞれ好みがありますよね」と説明。さらにから揚げのレモンや、焼き肉のたれなど、食へのこだわりを熱弁し、吉沢らを笑わせていた。
その後も共演者たちとトークを繰り広げ、盛り上がりを見せたイベント。「初日を迎えられて幸せでした」とつぶやいた広瀬だったが、お客さんを交えて行えなかったことに「少しでも早く日本中に笑顔や笑いを届けられたら……」とコメディーの力を信じるように語っていた。(磯部正和)