謎の米空軍スペースプレーン「X-37B」、780日の飛行を終え地球に帰還
アメリカ空軍のスペースプレーンこと「X-37B」は10月27日、780日の飛行を終えて地球へと帰還しました。
X-37Bはボーイングが製造し、アメリカ空軍が運用するスペースプレーンです。軌道上に長期間とどまっての技術実証が目的とされていますが、そのミッションの詳細は明かされていません。
これまで、X-37Bは「OTV-1」から「OTV-4」までの4回のミッションを完了し、軌道上での滞在期間を伸ばしてきました。そして2017年9月に打ち上げられた今回のOTV-5では、ケネディ宇宙センターに自律的に着陸し、780日間の飛行を記録したのです。
アメリカ空軍は最低でも2機のX-37Bを保有しており、どちらも太陽光をエネルギーとして動作します。機体にはペイロードを積み込み、実験や小型人工衛星の投入が可能です。
X-37BはNASAが1999年に開発して宇宙船実験に利用し、2004年にはDARPA(国防高等研究計画局)がプロジェクトを引き継ぎました。そしてその数年後からは、アメリカ空軍がミッションを担当しています。
また、2019年7月には地上からX-37Bが観測されています。
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Image: U.S. Air Force
Source: Space.com
文/塚本直樹