アパ社長が伝授「幸せな会社員人生を歩む方法」
Q. 今の仕事が向いていない
■会社員の近道は腹くくること
「今の仕事が向いていない」なんて思っちゃダメ。この道で生きていくんだと思って、腹くくるのがサラリーマンとして幸せな人生を歩む近道よ。
この本は、私の日常のエピソードから人生を楽しく生きる方法を書いています。目の前に起きる身近な出来事でも、すごい運を持って強く生きる方法を知れると思います。
私は、人生を幸せに生きる答えとして、「一に、どんな出来事もプラスに考えること」「二に、人への感謝の気持ちを忘れないこと」の2つをこの本に記しています。
新卒で第一志望の就職先に入れなかった方はいろいろ思うこともあるでしょう。けれども、そこに入るのを決めたのはあなた自身。自分の決めた道は正しいと思って、諦めずに貫徹することが大事です。
結局は、自分の思いよう。悪いと思えばどこまでも悪いし、不安だと思えばどこまでも不安になる。どこにも安心できる根拠なんてないの。与えられた場所で最大の努力をして花開かせることです。
本書には、首都高で私が乗っていたベンツが追突されたときの話を書いています。事故が起きて、青い顔で「大丈夫ですか?」と尋ねる相手の運転手に、私は「大丈夫に決まってるわ!」とひと言。私はそこで彼と名刺交換して、笑顔で応対しました。
■アパのファンになってくれました
後日、保険会社の方にも「ベンツがグッシャリぶつけられて、こんなに笑顔で応対する人は見たことないです」と感動されました。結果、保険会社の方も加害者の方もアパのファンになってくれました。これも出会いの1つ。私は出会った人をすぐに好きになる性格で、人との距離が近いと言われます。そのクセですね。
事故にあっても、「首ちょっとおかしいんやけど」なんて暗い顔でクルマから降りてきたら、人生も暗くなっちゃう。どんなときも「気のせいよ!」と笑い飛ばせるくらいのプラス思考を持つことです。
「人間万事塞翁が馬」という言葉があるように、人生は最悪と思ったことでも、後で考えると、あれがよかったんやと思うことばかり。暗いこと言わないで、プラス思考で毎日人に感謝して働く。そのやる気が湧いてくる本です。
▼そんなこと、いちいち悩まない!
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元谷 芙美子(もとや・ふみこ)
アパホテル社長
1947年、福井市生まれ。早稲田大学大学院修了。71年に夫が設立した信金開発(現アパグループ)に入社、取締役に就任。94年からアパホテル社長。
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(アパホテル社長 元谷 芙美子 構成=鈴木俊之)