米ロケット・ラボは8月6日、ロケットの回収と再使用計画を発表しています。


計画によれば、同社の「エレクトロン」ロケットは打ち上げ後にブースター(ロケット第1段)がパラフォイルによってゆっくりと落下します。そしてブースターとパラフォイルをつなぐケーブルをヘリコプターが引っ掛け、地上施設へと持ち帰るのです。


このシステムには、エレクトロンを小型かつ低コストに保つというメリットがあります。エレクトロンは全長17メートルかつ500万ドル(約5億3000万円)の小規模な打ち上げシステムで、ロケット再点火による着陸は適していないのです。


ロケット・ラボでCEOを務めるピーター・ベック氏は、ロケット回収と再使用はコスト削減に役立つだけでなく、理論的には回収したロケットをそのまま射場に設置して燃料を充填し、また打ち上げられるかもしれないとしています。


ロケット・ラボは年内にも海上に落下したロケットを回収し、再生する予定です。


 


Image: ロケット・ラボ
■Rocket Lab Plans to Snag Falling Boosters with a Helicopter and Refly Them
https://www.space.com/rocket-lab-reuse-electron-boosters-helicopter.html
文/塚本直樹