中国の宇宙実験室「天宮2号」が大気圏に再突入
中国の宇宙実験室「天宮2号」が7月18日、南太平洋上の大気圏に再突入し、その使命を終えました。
8,6トンの天宮2号は将来の宇宙ステーション「天宮」を見越した実験モジュールで、さまざまな実験だけでなく宇宙飛行士の滞在が可能です。実際に、2016年10月〜11月に2人の宇宙飛行士が天宮2号にとどまりました。
2016年に打ち上げられた天宮2号は、上記の宇宙飛行士の滞在実験だけでなく、「天舟一号」補給機によるドッキングミッションにも成功しています。そして、天宮2号の再突入は宇宙ステーション実験機「天宮1号」とは異なり、コントロールされたものでした。
今後、中国は60〜100トンの天宮の建設を2020年より始め、2022年頃に完了する予定です。天宮はコアモジュールと2つの実験モジュールからなりたち、3名の宇宙飛行士の長期滞在が可能です。
また、打ち上げには「長征5号B」ロケットが利用されます。
Image: Chinese Academy of Sciences
■China’s Tiangong-2 Space Lab Falls to Earth Over South Pacific
https://www.space.com/china-tiangong-2-space-lab-falls-to-earth.html
文/塚本直樹