スペースX、スターホッパーの地上係留なし飛行に初成功
米スペースXは7月25日、プロトタイプ機「スターホッパー」の地上係留なしでの打ち上げに初めて成功しました。
現在スペースXは宇宙船「スターシップ」を開発しており、スターホッパーはそのサイズダウンさせた技術実証機です。テキサスのボカ・チカで実施されたテストではスターホッパーは高度20mまで浮上し、その後に地上に着陸しています。
一方、スターシップはブースター「スーパー・ヘビー」と組み合わせることで、最大100人の輸送を可能にする超大型ロケットとなり、月や火星開拓にも利用されます。機体はすべてが再使用可能で、また「ファルコン9」「ファルコン・ヘビー」など既存のロケットを置き換える予定です。
なお、スペースXを率いるイーロン・マスク氏によれば、スターホッパーは1〜2週間後に高度200mを目指す打ち上げテストが実施されます。また、スターシップのデザインのアップデートも予定されています。
Image: イーロン・マスク(Twitter)
■SpaceX Starship Prototype Takes 1st Free-Flying Test Hop
https://www.space.com/spacex-starhopper-first-untethered-hop-success.html
文/塚本直樹