インドは7月22日、月探査ミッション「チャンドラヤーン2号」をサティシュ・ダワン宇宙センターから打ち上げました。


チャンドラヤーン2号は月探査機「チャンドラヤーン1号」の後継ミッションで、月から100kmの高度を飛行する探査機(オービター)、月に着陸するランダー「ヴィクラム(Vikram)」、月面を移動するローバー「プラギャン(Pragyan)」の3つから成り立ちます。そして搭載した観測機器により、月の環境を調査するのです。


もしチャンドラヤーン2号のミッションが成功すれば、インドは旧ソ連やアメリカ、中国に続く、4カ国目に探査機を月面へと軟着陸させた国となります。


なお、探査機の打ち上げにはインドの「GSLV Mk III」ロケットが利用されました。打ち上げは1週間延期されていましたが、探査機は予定されていた軌道に投入されています。そして予定通りなら、9月6日に月を周回する軌道へと入り、ランダーとローバーを月の南極へと降下させます。なお、探査機の運用期間は1年、ランダーとローバーは地球換算で14日となっています。


 


Image: ISRO
■Liftoff! India Launches Ambitious Mission to Land at the Moon’s South Pole
https://www.space.com/india-chandrayaan-2-moon-mission-launch-success.html
文/塚本直樹