1970年に大阪で開催された日本万国博覧会(大阪万博)は、閉幕後にパビリオンは撤去され『万博記念公園』として緑豊かな公園に生まれ変わりました。

当時の建物として『太陽の塔』は有名ですが、『鉄鋼館』も“EXPO’70 パビリオン”として現存しています。

出典: icoico

「EXPO’70 パビリオン」

この鉄鋼館は、日本鉄鋼連盟が出展したパビリオンで施設の中心は音楽堂のスペースシアターがあり、楽器彫刻による演奏などが行われていました。

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そして現在は、約3,000点の資料が展示され、大阪万博当時の熱気を体感できる施設です。

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EXPO’70 パビリオンの2階へ上がると、赤い照明に照らされた回廊があり、当時の写真やポスター、貴重な資料や映像などを観ることができます。

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まるでタイムトンネルのように、一歩一歩足を進める度に時代が戻るような錯覚に陥ります。

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見るもの全てが懐かしく、なかなか先に進めない人も多いそう。

当時の様子をリアルに体感できる「スペースシアター」

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鉄鋼館の中心部にある“スペースシアター”は1970年に作られたとは思えないほど近未来風。

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大阪万博開催当時、このスペースシアターでは最新技術が集結した音響システムが導入され、1008個ものスピーカーから流れる音楽とレーザー光線によるショーが行われていました。

現在でもガラス越しに当時の様子をリアルに体感ができます。

想像以上にエネルギッシュだった大阪万博

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写真や資料が並び、その中でも興味深いのは当時の大阪万博会場はとってもエネルギッシュだったということです。

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順路には太陽の塔が描かれ……。

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その中には、岡本太郎氏が制作したマスクが1970年の太陽の塔を見つめるように展示されています。

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リアルに再現された当時の模型にも惹きつけられます。

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万国博の人気者だったエスコート役のホステスたちのユニホームの展示。

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また、会場内の緊急連絡や取材で活躍した電気自転車も展示されています。

知って驚き!「Made in EXPO’70」

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大阪万博をきっかけに開発や普及が進み広まったものが数多くあります。

例えば、缶コーヒーやファーストフードやフランスパン、ヨーグルトといった身近なモノが、この時から始まったと知ると面白いですね。

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公共施設でよく使われている“ピクトグラム”も実は大阪万博が広がるきっかけとなったのです。

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ところどころに“手の椅子”があり、これも岡本太郎氏の作品。

日本中が沸いた当時の熱気と記憶が思い出されるEXPO’70 パビリオン。ぜひ訪れてみてください!

【施設情報】
万博記念公園 EXPO’70パビリオン
●LOCATION
大阪府吹田市千里万博公園
●TEL
06-6877-4737
●料金
高校生以上200円、中学生以下無料
※別途、自然文化園入園料(大人250円、小中学生70円)が必要
●開館時間
10時から17時(入館は閉園の30分前まで)
●休館日
毎週水曜日(水曜日が祝日の場合は翌日の木曜日)

文・写真/旅人間

※本記事に掲載されている内容は公開時点のものになります。